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『自分を知る練習』(メンタル本大賞®2025 エントリー作品)

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エントリー作品紹介

自分を知る練習
土谷愛 著
青春出版社
2022年12月発売

書評

河合南さま(書店店主)


【書評】『自分を知る練習』(評者:河合南)

きょうさま(製薬会社 主任研究者)


【書評】『自分を知る練習』(評者:きょう)

著者 土谷愛さまよりメッセージを頂きました!

クリックして拡大(おわりに 216-217ページ)

わたしたちは義務教育が終われば、自分の進む道を自分で選択していくことができます。
ですが、学校では決められた学問や人間関係については学べても、「自分がどんなふうに生きていきたいか」という自己理解の方法までは教わることがありません。
つまり、多くの方は「自分」について十分に考える機会がないまま大人になるということ。
それゆえに、社会に出てから「自分に合った居場所」を選べず、生きづらさを抱えている人はたくさんいらっしゃいます。

20代で職場を転々とし、孤独を感じていた著者のわたし自身もまさにその一人でした。

そんな昔のわたしのような方々が「自分を見つめる習慣」を持てるようにと思いを込めて、本書を執筆しました。
読者さまから「自分を知って受容することで心が楽になった」「より自分に合う居場所を見つけ、日々に安心感や充実感が得られるようになった」などのお声をいただくたびに、嬉しさでつい涙してしまいます。

生まれてから人生を終える最期の瞬間までずっと一緒にいる唯一の存在。
そんな「自分」を見つめ、大切に寄り添えるきっかけの一冊になりますよう、心から願っています。

土谷愛

おすすめ理由を出版社さまに伺いました!

青春出版社 宮島菜都美さま(第一編集部)よりメッセージを頂きました。
ご協力ありがとうございました。

メンタル本大賞®実行委員会
メンタル本大賞®実行委員会
この作品の「読みやすさ」はどのような点ですか?

改行や1行アキなどでの余白づくりを意識的に行い、文字が迫ってくるような圧迫感がないよう、心掛けました。

また、図版やイラストを適宜入れることで、文字情報を補い、イメージを促す工夫、読み進めやすくなる工夫をしております。

本紙は2色印刷なのですが、黒以外の色を明るくて派手な色にするのではなく、あたたかな印象を与える落ち着いた色にすることで、疲れている方にも心穏やかに読み続けてもらえるようにしております。

 

クリックして拡大(186-187ページ)
メンタル本大賞®実行委員会
メンタル本大賞®実行委員会
読んで欲しい読者はどのような方ですか? 読むことでどのようなことが期待できますか?
  • 仕事やプライベートなどで思うように結果が出ず、自分を肯定できないで苦しんでいる方
  • つい自分を責めてしまう方
  • 頑張っているのになぜかうまくいかなくて落ち込んでいる方
  • うまくいかないことで、自分に自信が持てない方

に読んでいただけたら…と思っております。

真面目で頑張り屋の方ほど、一生懸命頑張ったときにうまくいかないと、自分を責めてしまうように感じます。

私のまわりにも、仕事や人間関係でうまくいかないときに「自分がダメだから」と、自分に厳しくして、その結果落ち込んでいく方が少なくない数でいます。

この本の著者の土谷先生も、仕事でうまくいかず、それを「自分のせい」だと決めることで、メンタルダウンしてしまった過去があります。
そんな中で「どうやったら、もう少しラクに生きられるだろう」と考えたどり着いたのが、本書で紹介している「自分を知る練習=自己分析」でした。

クリックして拡大(214-215ページ)

本書の「自分を知る練習」を行うことで「自分を活かせる居場所が見つかり、その結果、うまくいかないことが減っていき、場所に合わせてガマンして生きてきたときよりずっと、ラクに生きられるようになった」そうです。

読者の方には、本書を読むことで、

  • 合わない場所で無理して生きることをやめられて、自分が本当に幸せになれる居場所で、安定して生きていくことができる
  • 他人と自分を比較して落ち込まなくなり、自分を好きになれる
  • 漠然とした不安から解放され、自信がわいてくる

上記のような状態になっていただけたらと思っております。

メンタル本大賞®実行委員会
メンタル本大賞®実行委員会
この作品の「オリジナリティ」はどこにありますか?

本書で扱うのは「自己分析」なのですが、「自己分析を通じて心のモヤモヤを解決していく」というところにオリジナリティがあると考えております。
自己分析といえば、就活、転職など特定の場面で行うもので、なかなか日常の中で行うことが少ないかと思います。

ただ、実は自己分析は、悩みや心のしんどさの解消に大きな効果を持ちます。
なぜなら、悩み・しんどさの根っこは「自分を知らないこと」にあるためです。

自分を知らず、自分のことを無視していれば、どこにいっても何をしてもモヤモヤは消えません。
他人からは逃げられても自分からは一生逃げられないためです。

私自身もそうだったのですが、悩みを抱えたときは、「悩んでしまう心の持ち方をどうすればいいか」「クヨクヨしてしまう考え方をどう変えればいか」というアプローチをすることが多いかと思います。

本書では、「生きづらさを抱えている方こそ、自己分析をしてみると、ラクになるかもしれないよ」という新しい提案ができたらと思っております。

クリックして拡大(84-85ページ)
クリックして拡大(86-87ページ)
メンタル本大賞®実行委員会
メンタル本大賞®実行委員会
この作品の企画背景・執筆意図、読者に伝えたい想いなどおすすめしたい理由を熱く語ってください。

友人が仕事の悩みでメンタルダウンしてしまったこと、その友人の力になりたいと思ったことが、この企画を考える一番のきっかけです。
メンタルダウンしてしまった友人は、とても真面目な人だったのですが、人を粗末に扱う職場で無理して働き続けることで、心のバランスを崩してしまいました。
そのときに友人が「自分が仕事ができないから」「自分が職場に適応できなかったから」と自分を責めている様子を見て、「あなたにはもっといい居場所があるはずなのに」と強く思ったことを覚えています。

このような思いを抱えていたときに、土谷愛先生の自己分析講座に出会い、先生の伝える「自己分析」が人生において大事なことだと知りました。

クリックして拡大(90-91ページ)
クリックして拡大(92-93ページ)

今、職場でもプライベートでも「合わない場所」に、無理やり自分を合わせようとして、生きづらさを感じたり、うまくいかないことを責めている方は多いと思います。

そんな方に対して、「苦しいのは、あなたのせいじゃない。自分のことがわからないから、合わない居場所にいるだけ。居場所を変えれば、あなたはもっとラクに自由に生きられる!」と、伝えたいです。

頑張っていても苦しい、報われない、生きづらい…そんな思いを抱える方が、本書を通して「自分を知り」さらに、「自分に合った居場所の見つけ方を知って」、その苦しさから抜け出すことができたらと、強く思っています。

メンタル本大賞®実行委員会
メンタル本大賞®実行委員会
メンタル本大賞®は選考観点のうち「しんどい・生きづらいと感じている方へのメッセージのあたたかさや優しさ」と「メンタルヘルスの啓蒙活動に対する協力姿勢」を重視しています。
メンタル本大賞®2025 選考観点

心の問題は非常に根深く、そこからいろんな問題に発展しやすいけれど、多くの方にとって「少しつらいから」という理由で心療内科を受診することは、今はまだ、少しハードルが高いように感じます。
だからこそ、自分のタイミングで読める本というかたちで、読者の方のしんどい気持ちに寄り添うことができたらと考えております。

メンタル本大賞®は素敵な取り組みだと思っております。
しんどさを抱える多くの方にこの取り組みが届くことを祈念しております。

メンタル本大賞®実行委員会
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青春出版社 宮島さま
作品のご紹介ありがとうございます。ご友人のメンタルダウンが企画のきっかけとのこと。著者の土谷さまのエピソードも散りばめられており、「居場所」の重要性が伝わる作品に仕上がっていると思います。「苦しいのはあなたのせいじゃない。合わない居場所にいるだけ。居場所を変えればもっとラクに自由に生きられる」というメッセージをこの作品を通して届けていきたいですね。
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不調やストレス症状が長く続いたり、日常生活に支障が出ている場合は、早めに医療機関やカウンセラーに相談してください。

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