繊細さんながらも生き生きと音楽活動を続ける妻を支えつつ、ビジネスコンサルタントとして本場アメリカMBAの経営知識やストレスフリーなライフスタイルを発信中のけけさまより書評をお届けします。
「どうせ私なんて‥‥‥」がなくなる「謙遜さん」の本 田中遥、加藤紘織 著 飛鳥新社 2024年8月発売 |
書評
今回は『「どうせ私なんて‥‥‥」がなくなる「謙遜さん」の本』をご紹介。
1.こんな人にオススメ
- ほめられると否定してしまう
- まわりに気を遣いすぎてクタクタ
- 自分はいつもあと回し
妻はピアノが得意でプロとして仕事を受けたり、ステージに上がったり...にもかかわらず人にほめられると「わたしよりもっと上手い人がいるから…」と否定してしまいます。
ライブでもまわりのバランスやサポートに全集中。
ライブ自体は楽しんでいるものの、家に帰ると気の遣いすぎでクタクタ。
数日寝込んでしまうことも。
そんな「自分はいつもあと回し」にしてしまう心優しい人に届けたい一冊です。
2.ゴールは「ありのままの自分を認める」こと
謙遜さんは心が優しく気遣い上手。
だから「あの人がいると助かるんだよね」とよく感謝されます。
でも「断るのが苦手」で自分だけで精一杯なときでも、他の人の悩みまで抱え込んでしまったりすることも。
そうしてキャパオーバーになっては「なんて自分はダメなんだ」と責めてしまう姿を何度も見てきました。
でも疲れているのはそれだけ頑張ったから。
人一倍繊細で傷つきやすいのに「もっと良くなりたい」と人一倍努力しています。
この本は、そんなありのままの自分を認めるためのヒントがちりばめられています。
その中で「これならできそう!」をひとつでもふたつでも生活に取り入れられたら、明日がきっとラクになるはずです。
3.目指すのは「私」を受け入れて「私」を生きる
著者は「うまくいかないな」「失敗してしまった」と自分を責めたくなったら、
「こうあるべき」と理想を追い求めず、その時々の自分をゆるく受け入れていってください。
出典:『「どうせ私なんて‥‥‥」がなくなる「謙遜さん」の本』田中遥、加藤紘織 著/飛鳥新社(214ページ)
という優しいメッセージを残してくれています。
「うまくいかなくても」「失敗しても」挑戦した自分を褒めてあげたいですね。
そうすれば、白黒ではなく、色彩豊かなグラデーションの世界がきっと広がります。
誰もが精一杯生きています。
そんな自分を否定する必要なんてないですよね。
どんな「私」も世界に一人だけの「私」。
今日まで生きてきたことだけで本当に素晴らしい。
「人に気を遣いすぎて凝り固まったカラダをほぐすように、丁寧に心のストレッチをさせてくれる」そんな一冊です。
評者プロフィール
けけ
40歳2児のパパ。14歳で父が他界し、生きがいを失う。青少年支援活動で出会った子どもたちの笑顔に生きがいを見出し、2年間ボランティア宣教師に。体調不良になった繊細さんの妻に寄り添う為に転職3回。収入4倍で家族時間も確保。同じような悩みを持つ人たちの力になりたいとTwitter(現X)を開始後、本格運用8か月で1万フォロワー達成。現在はビジネスコンサルタントとして、Xと公式LINEで本場アメリカMBAの経営知識やストレスフリーなライフスタイルについて発信中。