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【書評】『もしあと1年で人生が終わるとしたら?』(評者:けけ/ストレスフリーな働き方)

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「ストレスフリーな働き方」を発信しながら “生きがいラボ” の設立をめざしているけけさまより書評をお届けします!

メンタル本大賞®2022 エントリー作品

もしあと1年で人生が終わるとしたら?
小澤竹俊 著
アスコム
2021年3月発売

書評

今回は『もしあと1年で人生が終わるとしたら?』をご紹介。

1.こんな人にオススメ

  • 人生を変えたい
  • 後悔したくない
  • 自分らしく生きたい

初めて“死”を意識したのは小学校高学年。
ジャムおじさんのような笑顔でいつも迎えてくれた大好きな叔父さんが、急にくも膜下出血で亡くなったとき。
死ぬのが怖くなって押し入れに籠ってひとり泣いたこともありました。

そして一番ショックだったのは中学2年で父が白血病で亡くなったとき。
毎朝運動して、食事にも気を遣って、人々にいつも親切で慕われていた父の突然の悲報。

心にぽっかり穴が開いて自分を見失っていたアノ時の自分に贈りたい一冊です。

2.ゴールは “後悔なく生きる“ こと

これまで3500人以上を看取ってきたホスピス医の小澤氏だからこそできる ”後悔なく生きるためのヒント“ が詰まっています。

どの項目も質問形式になっていて自分がいま抱えている悩みと合うものから選んで読むことができます。

たとえば人間関係や家族で悩んでいる人だったら

① ひとりで頑張りすぎていませんか?
② 自分らしさは見つかりましたか?
③ 家族、友人との時間は十分とれていますか?
④ 孤独は抱えていませんか?

といった具合です。

当時、“自分らしさ”を見失っていたわたしには②をオススメしたいです。

他にも仕事・夢・人生に関する質問が掲載されています。

どれも実際に小澤氏が患者さんと向き合った経験をもとに書かれていて、優しく心に響くメッセージにたくさん出会うことができました。

「忙しくて時間があまりとれない…」

という人には各章のまとめだけでも読んで欲しいです。
心がふっと軽くなりますよ。

3.“人生を変えたい“ と思うすべての人にオススメ

わたしの夢は父と同じ建築士になることでした。

5歳の頃、幼稚園で発表したのをいまでも覚えています。
理由は父が経営していた小さな工務店を助けたかったから。

「憧れの父の力になれたらどんなに幸せだろう」

と子どもながらに思いました。

ところが父を亡くし、同時に夢と目標を失いました。

それでも昔の夢にしがみつき、必死になって一級建築士になり、安定した収入を得て、幸せな家庭まで持つことができました。

しかし、父が亡くなった年齢に近づくに連れて

「本当にこれで後悔がないと言えるのか?」

と自分に問うようになりました。

この本を読み終えたとき、目をつむって「良い人生だった」と納得してこの世を去る自分の姿をイメージしてみました。

そこには穏やかな笑顔の自分がいてとても幸せそうでした。

そのイメージを実現するために“全力を尽くしたい”と前向きな気持ちになれたのでぜひみなさんにもオススメしたいです。

小澤氏が考える「良い人生だった」と思えるために必要な条件がこの4つ。

① 自分で自分を否定しないこと
② いくつになっても新しい一歩を踏み出すこと
③ 家族や大切な人に、心からの愛情を示すこと
④ 今日一日を大切に過ごすこと

40年生きてきて「本当にその通りだなぁ」と実感しています。
この本を手にとる人たちが、後悔なく生きるためのヒントも出会えますように。

評者プロフィール


けけ
40歳2児のパパ。14歳で父が他界し、生きがいを失う。青少年支援活動で出会った子どもたちの笑顔に生きがいを見出し、2年間ボランティア宣教師に。体調不良になった繊細さんの妻に寄り添う為に転職3回。収入4倍で家族時間も確保。同じような悩みを持つ人たちの力になりたいとTwitterスタート。本格運用8か月で1万フォロワー達成。現在はTwitterと公式LINEで”生きづらさ”ストレスを感じている方に向けてストレスフリーな働き方を発信。”自分らしく稼ぐ”を研究する”生きがいラボ”コミュニティ設立を目指して活動中。

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