エントリー作品紹介
「どうせ私なんて‥‥‥」がなくなる「謙遜さん」の本 田中遥、加藤紘織 著 飛鳥新社 2024年8月発売 |
謙遜さん的な傾向の3つの要因とは?
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書評
きょうさま(製薬会社 主任研究者)
【書評】『「どうせ私なんて‥‥‥」がなくなる「謙遜さん」の本』(評者:きょう)
けけさま(MBA経営コンサルタント)
【書評】『「どうせ私なんて‥‥‥」がなくなる「謙遜さん」の本』(評者:けけ)
おすすめ理由を出版社さまに伺いました!
飛鳥新社 松本みなみさま(出版部)よりメッセージを頂きました。
ご協力ありがとうございました。
漫画やイラストをふんだんに入れ、文字を読まなくてもわかるような作りにしています。
また、優しい色味で大切な部分を強調していますので、マーカー部分だけ読んでも問題ないような形にしています。
文章も本当に大切な、お伝えしたいお話だけ抜粋し、本に落とし込んでいます。
ほかにも、どんな年齢・性別の方がお読みいただいてもわかるように専門用語や難しい言葉は避け、身近な事例をたくさん入れて、読みやすくなる工夫をしています。
また、否定するような言い回しを使っておらず、前向きな言いかえを必ず載せているため、安心してお読みいただけます。
毎日仕事や家事、育児をしている方、また学生の方々など、「自分のがんばりを認められない」「自分をほめられない(自分をほめることが当たり前ではなかったり、ほめるところがないと他人と比較してしまう方など)」、そんな方々に読んでいただきたいです。
読むことで、自分のがんばりを知り(認め)、ほめられるようになります。
本書ではエマ・ワトソンやマーガレット・サッチャー、ミシェル・オバマも公言している「インポスター症候群」を「謙遜さん」と表現して解説しています。
インポスター症候群に関する書籍は発売されているものの、一般向けかつ医師が日本人向けに書いた書籍はありません。
本書が初になります。
海外で話題になっている「インポスター症候群」を知った際に、自分のがんばりを認められない、「私なんて」という口癖が日本人の謙遜的な文化に当てはまり、とても危険だと感じました。
日本では「謙遜=美徳」のような風潮があり、子供時代から謙遜している方もいらっしゃると思います。
そんな生活を続けてしまうと、常に他人と比較してしまったり、すでにがんばっているにも関わらず、もっとがんばらなければいけないと思ってしまいます。
著者は心療内科医であり、日々薬を使用しない診療を行っています。
患者さんにも「謙遜さん」的な方が多くいる背景もあり、「謙遜さん」的な気質を少しでも減らせると、たくさんの人々が救われるのではないかと感じています。
「謙遜さん」は病気ではありませんが、今生きづらさを抱えている方は「自分を認められる」「自分をほめられる」ようになると、今よりもグッとよい人生をおくることができるはずです。
メンタル本大賞®2025 選考観点
大変共感しております。今はSNSで他人と自分を比較できる時代です。
自分を中心に、自分軸で生きることが難しい時代だと感じています。
だからこそ、書籍では読者の方に寄り添い、少しでもこころや体、生活があたたかいものになればよいと考えています。
またメンタルヘルスに関する情報や知識を得るためにも、そのような活動に少しでも貢献できましたら幸いです。
メンタル本大賞®という素晴らしいコンテストを作ってくださり、ありがとうございます。
今、メンタルヘルスに関する書籍はたくさん出ています。
しかし、本当にしんどさや生きづらさを抱えている方々に届けられていないと感じています。
そんな中でこのようなコンテストがあることで、悩める方々が自分に必要な本(情報)と出会える貴重な機会だと考えています。
メンタル本大賞®が今後さらなる発展をお祈り申し上げます。
作品のご紹介ありがとうございます。確かに「謙遜=美徳」という風潮が日本にはあるかもしれません。過剰に「自分なんて」と卑下してがんばりすぎてしまう方に、この作品のメッセージが届くといいですね。新しい気づきが得られるよう微力ながら広めていきたいと思います。