繊細さんながらも生き生きと音楽活動を続ける妻を支えつつ、ビジネスコンサルタントとして本場アメリカMBAの経営知識やストレスフリーなライフスタイルを発信中のけけさまより書評をお届けします。
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ココロの友だちにきいてみる 細川貂々 著 笠間書院 2023年10月発売 |
書評
1.こんな人にオススメ
- 自分を好きになれない
- ネガティブな思いがグルグル
- おだやかな気持ちで生きたい
社会人一年目。
何のトレーニングもなく、いきなり現場へ。右も左も分からず、怒られてばかり。
自信は消え失せ、失敗するたびに「何て自分はダメなんだ」と責める毎日。
そんな自分をキライになり、「どうせうまくいかない」「いいことなんてない」というネガティブな言葉が頭を占めていました。
この本は、そんな「自分がキライ」と感じている人に届けたい一冊です。
2.ゴールは「寄り添ってくれるココロの友達をつくる」こと
自分がキライだった著者が挑戦したのは「友だち日記」。
自分の感じている気持ちを素直に書き出し、それに「ココロの友達だったらどんな言葉をかけてくれるだろう?」と想像しながらコメントを書きこむというシンプルなワーク。
ありのままの自分を認める第一歩に最適です。
誰かに相談すると「否定されたり」「求めていないアドバイスをされたり」と、ツラい思いをすることも。
でも「ココロの友達」ならそんな心配は不要。
きっと心がラクになります。
ぜひお試しください。
3.目指すのは「自分とうまく付き合う方法を身に着けること」
この本には108日にわたる著者の「友だち日記」が掲載されています。
自らを「ネガティブ思考クイーン」と呼ぶ著者の思考がしだいに変わっていく姿に、希望と力が湧いてきました。
最初は「あせり」「しんどさ」が中心でしたが、30日を超えたあたりから「ありのままを受け入れる」姿勢へと変わっていきました。
そして、100日を超えるころには「肩の力を抜いておだやかに生きる姿」に。
「生きづらさ」をすぐにすべてを消すことはできないですが、ずっと寄り添って「つらさ」も「喜び」も共有してくれる、そんな一冊です。

評者プロフィール
けけ
40歳2児のパパ。14歳で父が他界し、生きがいを失う。青少年支援活動で出会った子どもたちの笑顔に生きがいを見出し、2年間ボランティア宣教師に。体調不良になった繊細さんの妻に寄り添う為に転職3回。収入4倍で家族時間も確保。同じような悩みを持つ人たちの力になりたいとTwitter(現X)を開始後、本格運用8か月で1万フォロワー達成。現在はビジネスコンサルタントとして、Xと公式LINEで本場アメリカMBAの経営知識やストレスフリーなライフスタイルについて発信中。