2022年は著者として優秀賞に輝き、2023年以降は選考委員として参画。多数の書評を寄せて 2023選考委員MVP賞を獲得した 古山有則さま(メンタルトレーナー) の書評をお届けします。
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大切に抱きしめたい お守りのことば 松浦弥太郎 著 リベラル社 2024年3月発売 |

書評
優しいが溢れる1冊
「言葉はお守りであり、魔法です」
本書の冒頭で出会った言葉です。
すぐにこんなことを思いました。
「このような思考をみんなが取り入れることができれば、世界はもっと平和になるな」
そしてSNSを触る人は、本書を必読にしてほしいとさえ思いました。
本書を最後まで読み進めていくと、一貫して言葉が優しいです。
著者が使う言葉をSNSを使う人が取り入れることができれば、大きな良い影響があると思います。
私たちが当たり前に使う「言葉」ですが、実は思っている以上に影響があるのではないかと非常に関心を持ちました。
最近私はある実験をしています。
言葉が与える影響を知るために、白米に毎日ある言葉を15秒かけています。
「すごい」というポジティブな言葉。
「だめ」というネガテイブな言葉。
実験スタート時点のようす
はじめの数日では変化がありませんでしたが、どんどん明らかな変化が表れてきて20日後にはこのような変化ができました。
実験開始から20日後のようす
言葉は目に見えないですが、確実に影響があります。
本書を読み、あなたに優しい言葉を浴びてほしいです。
最後に、本書の中で影響を受けた言葉の中で、日常に大きな変化をもたらしてくれたことを紹介します。
「ものいわぬものこそ大切に」(33ページ)という文章があります。
これは、日常に関わるものに対して、雑に扱ったりするわけではなく、丁寧に扱いましょう、ということです。
正直反省しました。
それからパソコンのタイピングも優しくなりましたし、ものを置くときも衝撃0を目指すようになりました。
ついつい雑に扱ってしまうと「いかんいかん」と反省するようになりました。
著者の言葉は他の著者と比べられないくらい優しく、スッと日常の意識・行動を変えてくれます。
先ほど万年筆で手紙を書いていましたが、優しい気持ちで、文章も優しく書けました。
本書は、そっと私たちの横に寄り添ってくれ、支えてくれます。
ゆっくり、コーヒーを読みながら、読み進めていきたい1冊です。

評者プロフィール
メンタル本大賞®2022 優秀賞
メンタル本大賞®2024 選考委員MVP賞
古山有則(こやま・あきのり)
メンタルトレーナー
大学院修了後、相続専門税理士法人に勤め、その後独立。
燃え尽き症候群や円形脱毛症をきっかけに、書籍を1万冊以上読み漁る。
高校時代に野球の国民体育大会(国体)優勝で培ったメンタル強化メソッドを統合し、
「今が人生でいちばん楽しい」状態を常にアップデートできる独自のメントレを導き出す。
「あなたが今、どんな状況・どんな状態だったとしても価値がある」というメッセージを届けるのがミッション。
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ココロちゃんの取扱説明書(トリセツ) 古山有則 著 あさ出版 2021年12月発売 |

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