選考委員紹介・推薦作品 PR

【實山美穂さま/元書店員】プロフィール・メッセージ

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實山美穂さまにご寄稿いただいた書評一覧
2023ノミネート作品 参考コメント
2022ノミネート「体験・エピソード部門」審査コメント
2022ノミネート「実践・ワーク部門」審査コメント

プロフィール


實山美穂(じつやま・みほ)
大学で心理学などを専攻し、卒業後、文信堂書店に入社。文芸書・ビジネス書他担当。文芸書担当を機に本屋大賞エントリー店となり、新書担当を機に新書大賞の投票に参加し、興味の赴くまま御書印プロジェクトにも参加。基本、本を読んで猫と遊んでいれば満足。2023年4月10日をもって、文信堂書店長岡店がCoCoLo長岡より撤退。それにあわせて文信堂書店を退社し、今に至る。小説丸の、書店員さんのコラムに参加。

公式サイト・SNS
小説丸|週末は書店へ行こう!目利き書店員のブックガイド(vol.98)
note|御書印プロジェクト(公式)

メンタル本大賞®2023 選考委員MVP賞バナー(實山美穂さま)メンタル本大賞®2023 選考委員MVP賞トロフィー(實山美穂さま)

<PR>選考委員告知

文信堂書店 長岡店について

2003年より、長岡駅ビルCoCoLo長岡の中2階で営業して参りましたが、2023年4月10日をもって、閉店いたしました。
長きにわたってご愛顧いただき、誠にありがとうございました。

「御書印プロジェクト」について

本が好き!本屋が好き!な人集まれ!御書印は人と書店を結ぶ印(しるし)です。参加書店=御書印店を巡って、書店員が選んだ本のタイトルや一節とオリジナルの書印を入手しましょう。

選考委員メッセージ

心理学に興味のあった私は、大学の卒論をまさにそのままのテーマで4年間を修了しました。

満点がもらえると自信のあった卒論は、2点足らず、担当教員に理由を尋ねました。
その答えは、「満点にしたら満足して、ここで止めてしまうだろう?」でした。
反論できません。納得させられてしまった私の負けです。

他人と関わるのが苦手な私は、なぜか接客業に従事し、こうして選考委員として参加させていただけることになりました。
足りなかった2点を、今でも勉強し続けている気がします。

「お客様の知った時が新刊」ということは、書店員の仕事を通して、よく実感しました。

本には出合うタイミング、読むタイミングが存在します。
本の声はとても小さいので、波長が合うときは手に取ってみてください。
それがもしかしたら、人生を変える一冊になるかもしれません。

推薦作品

推薦作品①『あたらしい自分になる本 増補版』

あたらしい自分になる本 増補版
服部みれい 著
筑摩書房
2016年7月発売

評価コメント

私にとってお守りのような本から一冊紹介。

本の中で書かれていますが、著者自身が靴下の重ね履きや半身浴を始めたのは、体がつらかった時だそうです。
若いころに靴下の重ね履きをお母さまが行っていたから知識はあったのに、本当に体がつらくなるまで実際にやってみようとは思わなかった、とありました。

体も心もつらい時、正論を素直に受け止められないことってありますよね?

私にとってこの本はおまじないのようでした。
とりあえずやってみて、自分に合っていたら続けてみようかな、というくらいの気持ちです。

自分の好きなとこだけ、できるものだけでいい、というところが性に合っていました。
白湯のみ、半身浴、アーユルヴェーダ、気になるキーワードがあったら、試してみてください。

推薦作品②『八本脚の蝶(河出文庫)』

八本脚の蝶(河出文庫)
二階堂奥歯 著
河出書房新社
2020年2月発売

評価コメント

私の人生を変えた本を紹介。

この本は、出版社の編集者であった著者が、読んだ本や日常などを書いたブログを書籍化したものです。

著者は、人生の結末を自分で決めてしまいました。
ただこの本には著者の読んだ本のリストや彼女自身の物語など、必要な人に届いてほしいという思いが度々つづられていて、本を読んだときに私はその思いに触れ、私の人生、というより書店員人生が変わってしまったと感じました。

多くの人にとっては必要のない本だろうとは思いますが、この本を必要としている人の所へ届いてほしいという思いは、この本に関わったときから変わらずにいます。
その誰かに気づいてもらえるため、機会をいただける度に、私は紹介し続けています。

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