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【書評】『「自分の感情」の整えかた・切り替えかた』(評者:けけ/ストレスフリーな働き方)

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「ストレスフリーな働き方」を発信しながら “生きがいラボ” の設立をめざしているけけさまより書評をお届けします!

「メンタル本大賞®2023」エントリー作品

『「自分の感情」の整えかた・切り替えかた』高井祐子 著(大和出版) 「自分の感情」の整えかた・切り替えかた
高井祐子 著
大和出版
2022年5月発売

書評

今回は『「自分の感情」の整えかた・切り替えかた』をご紹介。

1.こんな人にオススメ

  • 落ち込むと立ち直るのに時間がかかる
  • イライラが募って、つい怒鳴ってしまう
  • すぐ緊張したり、焦ったりしてしまう

初就職は建設会社。
現場監督見習いとしてスタート。

右も左も分からず失敗ばかり。
失敗する度に落ち込んでストレスを溜める毎日。

また現場の遅れや予期せぬトラブルにイライラ。
優しくありたいのに、厳しく当たってしまい罪悪感。

ストレスと罪悪感で月曜日が来るたびに「現場に行きたくない」と思ってました。

この本を読みながら、「感情をもっと上手にコントロールできるようになりたい」と呟いていたアノ頃の自分を思い出しました。

この本は「穏やかな心で生きたい」と願う人におすすめしたい一冊です。

2.ゴールは「考えかたやとらえかたを変えて、自分の心を穏やかにする」こと

この本の特徴は、いま話題の「認知行動療法」に加えて、生活を見直す「生活臨床」が取り入れられていること。

考えかたや捉えかたで「心」にアプローチして、生活を見直すことで「体」にアプローチする。
「この2つのどちらかが欠けても上手くいかない」と教わって目から鱗。

振り返ってみると「考え方を変えなきゃ」と焦って失敗、できない自分を責める悪循環。「生活臨床」の部分がすっぽり抜けてました。

後に、体調不良になった妻に寄り添うために、建設会社から設計事務所に転職。
でも、結果的には自分の為にもなりました。

時間にゆとりができて、朝日を浴びたり、ランニングしたり、散歩に出かけたり、心に穏やかさが戻ったのはこの時でした。

とは言っても、転職には勇気がいります。

この本では「考えかたやとらえかたを変えるステップ」、「生活習慣をととのえるステップ」と、順を追って詳しく解説。

ゆっくり自分のペースでワークをこなすことで、きっと穏やかな心を取り戻せるはず。

3.目指すのは「傷つかない強い心」ではなく「傷ついても立ち上がれる心」

85もあるセルフケアワークに圧倒。
正直、最初は「大変そう」と思いました。

でも、いざページをめくってみると、すぐにできるものばかり。

特に第2章の「いつもの言葉を変えてみる」はハードルが低くてオススメ。

「~とはかぎらない」
「まぁ、いっか」
「ヘルプお願い」

など、試しに言ってみただけでも肩の力が抜けていくのを感じました。

著者の高井先生が大事にしているのは「継続」。
だからこそ「ムリなく続けられそうなラインナップ」。

痛みやストレスに耐えられるように「強くならなきゃ」と思って生きてきました。

でも必要なのは強さじゃなくて“また立ち上がれるしなやかさ”でした。

「ムリに強くなろうとしなくていい」
「考えかた・捉えかた・生活習慣の3つがととのえば、自然と折れない心が手に入る」

と教えてもらって、とっても心がラクになりました。

けけさま(メンタル本大賞®選考委員)提供画像『「自分の感情」の整えかた・切り替えかた』(高井祐子 著/大和出版)

評者プロフィール


けけ
40歳2児のパパ。14歳で父が他界し、生きがいを失う。青少年支援活動で出会った子どもたちの笑顔に生きがいを見出し、2年間ボランティア宣教師に。体調不良になった繊細さんの妻に寄り添う為に転職3回。収入4倍で家族時間も確保。同じような悩みを持つ人たちの力になりたいとTwitterスタート。本格運用8か月で1万フォロワー達成。現在はTwitterと公式LINEで”生きづらさ”ストレスを感じている方に向けてストレスフリーな働き方を発信。”自分らしく稼ぐ”を研究する”生きがいラボ”コミュニティ設立を目指して活動中。

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