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【書評】『「会社行きたくない」気持ちがゆるゆるほどける本』(評者:きょう/製薬会社 主任研究者)

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Xなどでメンタルケアや自分らしく生きる方法を心理学と生科学の視点から発信している きょうさま(製薬会社 主任研究者)より書評をお届けします!

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「会社行きたくない」気持ちがゆるゆるほどける本
加藤隆行 著
小学館クリエイティブ
2021年4月発売

書評

本書は、職場でのストレスや不安を抱える人々に向けて、自己肯定感を高める方法を提案しています。

この本は、著者自身のサラリーマンとしての経験を基に、職場でのさまざまな悩みを60のケーススタディを通じて具体的に解説しています。

本書の特徴は、自己肯定感を育てることによって、職場での人間関係や自分自身の感情をより良く管理できるようになる点です。
具体的には、「そう考えればよかったんだ!」という新たな視点を提供し、読者が明日への不安を軽減できるような内容になっています。

著者は、20年間の会社員生活の中で3回の休職を経験し、その間に心理学を学びました。
これにより、心が楽になる方法を見つけ出し、最終的にはカウンセラーとして独立することになりました。

この本では、自己肯定感が人生全般に与える影響について詳しく述べられており、「自己肯定感」がすべての人生の土台であると強調しています。

この本は、特に「しんどい」「生きづらい」と感じている人々に向けて書かれており、自己肯定感を育むための具体的なアドバイスや実践的な方法が盛り込まれています。
読者は、自分自身を受け入れ、心地よく生きるための手助けとなる内容を見つけることができるでしょう。


私も日々の仕事の中で自己肯定感がメンタルに与える影響を実感しています。
特に研究開発のように成果がすぐには表れず、試行錯誤が続く仕事では、失敗や進展の遅れを自分の責任と捉えがちです。
そうした状況下で自己肯定感が低下すると、効率的に業務を進めることが難しくなり、チーム内のコミュニケーションにも影響が出ることがあります。

本書は、こうしたビジネスシーンにおける「心の土台」としての自己肯定感の重要性を再確認させてくれるものであり、その土台があることで、外部からの評価に振り回されずに、安定したメンタルを保てることを強調しています。

特に注目したいのは、著者自身が20年間の会社員生活の中で、心理学を学びながらカウンセラーとして独立するに至った点です。
この経験を通して編み出された「心が楽になる方法」は、単なる理論ではなく実践的なものとして説得力があります。

多くの人が「しんどい」と感じる社会や職場の中で、いかにして自己肯定感を育むかというテーマに向き合い、読者が日常生活で試しやすいアドバイスが豊富に盛り込まれているため、メンタルケア初心者にも取り入れやすい内容です。

本書は、自分を受け入れ、明日を前向きに生きるための手助けをしてくれる一冊です。
自己肯定感を高めることの意義を再確認し、実践的なメンタルケアの方法を探している方にとって、実生活に役立つ有用なガイドとなるでしょう。

選考委員プロフィール


きょう
静岡県出身。大学院を卒業後、新卒で外資系製薬会社に入社し研究職として勤務。幼少期の家庭事情から心の問題にも強い関心がある。現在は、会社員として創薬研究に携わりつつSNSを用いた情報発信に取り組み、心身の健康に貢献する活動もしている。Xでは「科学的根拠に基づいたメンタルケア」を主に発信中。

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