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【書評】『「死にたい」「消えたい」と思ったことがあるあなたへ』(評者:きょう/製薬会社 主任研究者)

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Xなどでメンタルケアや自分らしく生きる方法を心理学と生科学の視点から発信している きょうさま(製薬会社 主任研究者)より書評をお届けします!

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「死にたい」「消えたい」と思ったことがあるあなたへ
河出書房新社 編
河出書房新社
2020年11月発売

書評

この本は、さまざまな著者によるエッセイや体験談を集めており、読者が自分の感情を理解し、受け入れる手助けをすることを目的としています。

本書の中心テーマとしては、

孤独と共感

多くの著者が、自身の孤独感や絶望感について率直に語っています。
このため、読者は自分だけが苦しんでいるわけではないと感じることができ、共感を得ることができます。
孤独はしばしば人を追い詰める要因となりますが、他者の経験を知ることで少しでも心が軽くなることを目指しています。

生きる意味の探求

「死にたい」と思う瞬間には、生きる意味や目的を見失っていることが多いです。
本書では、著者たちがどのようにしてその意味を再発見したか、または探し続けているかについての考察がなされています。
このため、読者も自分自身の生きる意味について考えるきっかけを得られます。

回復と希望

絶望的な状況から回復した体験談も多く含まれており、希望の光を見出すことができる内容です。
著者たちは、自身の経験から得た教訓や、どのようにして前向きになれたかを語り、読者に対しても「大丈夫だ」というメッセージを送ってくれます。

心の健康とサポート

精神的な健康についての重要性や、必要なサポートを求めることの大切さも強調されています。
専門家によるアドバイスや、支援団体へのアクセス方法なども紹介されており、実際に行動に移すための情報も提供されています。

このように、「死にたい」「消えたい」と思ったことがあるあなたへは、心の苦しみを抱える人々に寄り添い、その感情を理解し受け入れるための手助けとなる一冊です。
著者たちの率直な言葉は、多くの人々にとって心強い支えとなると感じました。


本書は、多くの著者によるエッセイや体験談を通じて、孤独感や絶望感を抱える人々に寄り添い、感情を理解し受け入れるための手助けを提供する一冊です。

医療に携わる研究者として、心の健康とそのケアの重要性を日々痛感しています。
特に、精神的な健康の問題が身体の不調に直結することは多くの研究で示されています。

本書が強調する「心の健康とサポート」というテーマは、専門家によるアドバイスや支援団体の情報など、実際に役立つ情報も含んでおり、読者が一歩を踏み出すための支えとなるでしょう。

特に精神的な苦しみを抱える人々が、自分を理解し、必要なサポートを求める勇気を持てるようになることは、非常に重要です。

「死にたい」「消えたい」と思ったことがある人々に寄り添うこの本は、著者たちの率直で温かい言葉を通じて、多くの人々に希望と支えを提供します。
困難な感情に向き合いながら、それでも生きることを選び取る力を得たいと感じる方に、ぜひ手に取ってもらいたい一冊です。

選考委員プロフィール


きょう
静岡県出身。大学院を卒業後、新卒で外資系製薬会社に入社し研究職として勤務。幼少期の家庭事情から心の問題にも強い関心がある。現在は、会社員として創薬研究に携わりつつSNSを用いた情報発信に取り組み、心身の健康に貢献する活動もしている。Xでは「科学的根拠に基づいたメンタルケア」を主に発信中。

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