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【書評】『「死にたい」「消えたい」と思ったことがあるあなたへ』(評者:けけ/ストレスフリーな働き方)

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「ストレスフリーな働き方」を発信しながら “生きがいラボ” の設立をめざしているけけさまより書評をお届けします!

メンタル本大賞®2022 ノミネート作品

「死にたい」「消えたい」と思ったことがあるあなたへ
河出書房新社 編
河出書房新社
2020年11月発売

書評

今回は『「死にたい」「消えたい」と思ったことがあるあなたへ』をご紹介。

1.こんな人にオススメ

  • ひとりで悩みを抱えてしまう
  • 毎日が不安で仕方がない
  • 「自分は生きている価値なんてない」と思ってしまう

生まれつきの顔のアザと喘息。
中2で父を突然白血病で亡くし「自分は疫病神なんじゃないか」と思ってしまったことがありました。

当時反抗期で素直になれなかったこともあり、罪悪感を募らせる毎日。
いつも正体の分からない不安におそわれましたが「誰にもこの気持ちは分からない」とひとり抱え込んでいました。

この本は「自分には生きてる価値なんてない」と思ってたアノ時の自分に贈りたい一冊です。

2.ゴールは「共感できるかも」と思えることを見つけて少しでも心がラクになること

学校・家庭・仕事でたくさん悩みを抱えて、でも誰にも相談できなくてツライときありますよね。
勇気を出しても理解してもらえなくて孤独感と不安に責めさいなまれることも。

そんなときにわたしの支えになってくれたのは、同じもしくは似た経験をしたことがあり、気持ちを理解してくれる人たちでした。

この本では作家・漫画家・医師・学者・You tuber・俳優など様々な人が、それぞれ自分の経験をもとに思いを述べています。
人間関係・いじめ・キャリア・コンプレックス・家族など、なかなか人に言えない悩みを抱えてきた人たちの実体験が込められています。

つまりあなたと同じもしくは似た経験をした人のメッセージに出会えるかもしれないということです。

ひとつでも「共感できるかも」という経験が見つかれば、きっと心がラクになりますよ。

3.原因は分からないけど「毎日が不安で苦しい」と感じる時にオススメ

特に心に残ったのは『「自分を好きになろう!」という暴力』という精神科医の水島広子先生のメッセージです。
以下引用します。

世界に生きる一人ひとりにとって、それぞれにしか分からない事情があるのです。

それなのに、その事情によってプラスになったりマイナスになったりすることに、優劣をつけられるでしょうか?
今まで大変な事情の中を生きてきた人は、対人不信も強いでしょうし、自分にも自信がないでしょう。
そういう人を「劣っている」と言えるでしょうか?
そんなことはありませんよね。
むしろ、「すごい、こんな環境でも生き延びてきてくれたんだ」と思いませんか?

出典:『「死にたい」「消えたい」と思ったことがあるあなたへ』河出書房新社 編/河出書房新社(p149)

このメッセージは「ムリに自分を好きになれなくてもいいよ」と優しく語りかけてくれます。

気にいらないところがあったり、うまくできないことがあったり、不安定なところがあっても、いままでの状況を考えれば「生きてるだけで十分エライ」と思えてきます。

みなさんのつらい気持ちに寄り添ってくれるメッセージとどうか出会うことができますように。

評者プロフィール


けけ
40歳2児のパパ。14歳で父が他界し、生きがいを失う。青少年支援活動で出会った子どもたちの笑顔に生きがいを見出し、2年間ボランティア宣教師に。体調不良になった繊細さんの妻に寄り添う為に転職3回。収入4倍で家族時間も確保。同じような悩みを持つ人たちの力になりたいとTwitterスタート。本格運用8か月で1万フォロワー達成。現在はTwitterと公式LINEで”生きづらさ”ストレスを感じている方に向けてストレスフリーな働き方を発信。”自分らしく稼ぐ”を研究する”生きがいラボ”コミュニティ設立を目指して活動中。

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