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【書評】『もうあかんわ日記』(評者:實山美穂/書店員)

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新潟県出身作家コーナーなど地元関連書籍の品揃えにも力を入れている文信堂書店 長岡店で文芸書・ビジネス書などを担当している 實山美穂さま(書店員) より書評をお届けします!

メンタル本大賞®2022 ノミネート作品

もうあかんわ日記
岸田奈美 著
ライツ社
2021年5月発売

書評

2021年2月に、著者の実家の大黒柱である、車いすユーザーのお母さんが熱を出して入院したところからはじまる日々。

家に残されたのは、頭がタイムスリップしているおばあちゃん、ダウン症の弟、2匹の犬たちのみ。
お母さんの代わりにうごけるのは著者しかいない。

ただでさえ非常事態なのに、世の中はコロナ禍ということもあり、様々な問題が降りかかります。

つづられているのは読んでいてつらくなるような、著者の叫び。
SNSのnoteで始まったとき、一人で抱え込むのはもうやばいという状況に追い詰められていたようです。

でも、悲劇も書けば書くほど喜劇になる、読んでくれる誰かが笑ってくれれば救われる、と信じて書かれ始めました。

ハトとの攻防戦、おばあちゃんとのやり取りなど、自分が渦中にいれば、つらくて仕方がないことも、人の話だと思うと、申し訳ないけど笑ってしまいます。

読んでいると、著者のつらい日々のあちこちに、自分にも思い当たることがあるかもしれません。
でもそれも一緒に笑いにかえてしまいましょう。

終わることのないあかん日々も、自分を助けるために、まずはこの本を読んで変えてみる。そんな始まりの一冊です。

評者プロフィール


實山美穂(じつやま・みほ)
大学で心理学などを専攻し、卒業後、文信堂書店に入社。文芸書・ビジネス書他担当。文芸書担当を機に本屋大賞エントリー店となり、新書担当を機に新書大賞の投票に参加し、興味の赴くまま御書印プロジェクトにも参加。基本、本を読んで猫と遊んでいれば満足。

公式サイト・SNS
文信堂書店長岡店 Twitterアカウント(@bunshindo_n)
note|御書印プロジェクト(公式)

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