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【書評】『こころのもやもやを脳のせいにしてラクになる方法』(評者:實山美穂/元書店員)

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閉店前の文信堂書店 長岡店で文芸書・ビジネス書を担当。現在、小学館の小説ポータルサイト「小説丸」にもコラムを寄稿されている 實山美穂さま(元書店員) より書評をお届けします。

「メンタル本大賞®2023」エントリー作品

『こころのもやもやを脳のせいにしてラクになる方法』加藤俊徳 著(WAVE出版) こころのもやもやを脳のせいにしてラクになる方法
加藤俊徳 著
WAVE出版
2021年7月発売

書評

著者は、「脳の学校」を創業し、脳科学者の立場から、多数の本を書かれています。
新潟県出身ということもあり、地元の新聞でもよく拝見します。
新潟県の書店・図書館では欠かせない人だと思っています。

脳科学というと難しく考えてしまうかもしれません。
でもこの本は、悩みを徹底的に脳のせいにしてしまおう、としていました。

既存の本とは違う見方をしていることが興味深いです。

読んで連想したのは、大学入学直後に私が聞いた話でした。
心理学とは心理の学問ではなく、心の理学である、という内容です。
心とはどこにあるのか、という話でもありました。

今でも印象に残っているということは、当時よほど驚いたのでしょう。
ですが、話の内容自体は、ここでは省略させてください。

さて、ヒトは脳をほとんど使っていない、ということはよく聞きます。

この本は、その人によってよく使う脳の癖から現れた悩みを、心の悩みとして解決するのではなく、脳のせいにして、脳の中の今まで使ってこなかった場所を刺激して、脳を成長させることによって、悩みを解決してしまう方法を教えてくれます。

斬新な方法にも聞こえます。

既存の本でも聞いたことのある方法でもあったりするのですが、脳のせいにしてしまう、と教えられると、なぜそんな風に考えなかったのだろうと驚きます。

たぶん、これが考え方の癖なのでしょうね。
さあ、私は脳のどこを使うようにしたらいいのでしょうか。
35ページのチェックシートでみなさんも確認してみてください。

評者プロフィール


實山美穂(じつやま・みほ)
大学で心理学などを専攻し、卒業後、文信堂書店に入社。文芸書・ビジネス書他担当。文芸書担当を機に本屋大賞エントリー店となり、新書担当を機に新書大賞の投票に参加し、興味の赴くまま御書印プロジェクトにも参加。基本、本を読んで猫と遊んでいれば満足。2023年4月10日をもって、文信堂書店長岡店がCoCoLo長岡より撤退。それにあわせて文信堂書店を退社し、今に至る。小説丸の、書店員さんのコラムに参加。

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