Xなどでメンタルケアや自分らしく生きる方法を心理学と生科学の視点から発信している きょうさま(製薬会社 主任研究者)より書評をお届けします!
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生き辛いOLですが自己肯定感を高めたら生きるのがラクになりました。 あかり*生き辛いOL 著/中島輝 監修 SBクリエイティブ 2020年8月発売 |
書評
本書は、自己肯定感の低さに悩む人々に向けて、実践的な解決策を提供することを目的としています。
著者自身の経験を基に、うつ病を克服しながら自己肯定感を高める方法が描かれています。
著者は、自己肯定感が低いために日常生活で感じる生き辛さや人間関係の悩みについて具体的に語り、その解決策を漫画でわかりやすく解説しています。
特に、自己肯定感を高めるための心理学的アプローチやテクニックが紹介されており、読者が自分自身を受け入れ、前向きな思考を育む手助けとなる内容です。
この本は、20万人以上が共感した内容であり、特に「自分を認められない」「他人の評価が気になる」といった悩みを抱える人々にとって、心強いサポートとなるでしょう。
具体的には、自分自身を受け入れる方法やネガティブな思考を変えるテクニック、自分を許すことの重要性などが章ごとに詳しく説明されています。
また、本書はただ共感するだけでなく、実際に行動に移せるような具体的なアドバイスも豊富に含まれており、「どうすればいいのか」という疑問に対する答えも提供しています。
これにより、読者は自分自身の生き辛さを軽減し、より楽に生きるためのヒントを得ることができます。
総じて本書は、自己肯定感を高めたいと願うすべての人々に向けた実用的で親しみやすい一冊です。
研究者として、日々多くの課題と向き合い自己評価に揺さぶられる瞬間を経験します。
その中で、自己肯定感の重要性は特に感じるテーマです。
本書はこの課題に具体的なアプローチを提供しており、非常に実践的で共感を呼ぶ内容だと感じました。
特に新しい研究成果が得られない時期や周囲との比較に悩む際には、自己否定感が大きくなることがあります。
本書で紹介されている「自分を受け入れる方法」や「ネガティブな思考を変えるテクニック」は、こうした状況下で非常に役立つツールとなり得ます。
漫画形式で解説されている点も素晴らしく、心理学の知見に初めて触れる読者にも親しみやすい構成だと感じました。
20万人以上が共感したという実績は、自己肯定感に悩む人々の多さを反映しています。
結果を求める風潮が強い社会では、こうしたツールを使いながらメンタルヘルスを守る重要性を実感しています。
総じて本書は自己肯定感の低さに悩むすべての人に寄り添い、実践的なアプローチを提供する一冊です。
自己肯定感を見直したい全ての方におすすめしたい一冊です。
選考委員プロフィール
きょう
静岡県出身。大学院を卒業後、新卒で外資系製薬会社に入社し研究職として勤務。幼少期の家庭事情から心の問題にも強い関心がある。現在は、会社員として創薬研究に携わりつつSNSを用いた情報発信に取り組み、心身の健康に貢献する活動もしている。Xでは「科学的根拠に基づいたメンタルケア」を主に発信中。
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