プロフィール
成瀬俊昭(なるせ・としあき)
メンタル本大賞 発起人
千葉県出身。大学卒業後、メーカー、ITベンチャー企業などを経て、1999年にオンライン書店ビーケーワンの設立に参画。2002年、蔦屋書店などを手がけるカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社に入社。Tポイント立ち上げに携わった後、株式会社MPD(日本出版販売株式会社との合弁会社 ※現カルチュア・エクスペリエンス株式会社)出向、EC事業部などでおもに物流業務に従事。在職中、自身のうつ闘病経験や1000冊以上のビジネス書を読んだ経験を活かして「メンタル本大賞®」を創設(2021年1月)。退職後、NPO法人でのプロボノ活動などを経て、2022年に文具メーカーに転職。フルタイムの正社員として働きつつ、メンタル本大賞®の活動を継続。おもに記事作成・WEB制作を担当し、実行委員会を率いる。
公式サイト・SNS
成瀬 俊昭|メンタル本大賞 発起人(note)
Twitterアカウント @bizlabook
<PR>告知
メディア掲載
- サンクチュアリ出版 公式note(2022年2月22日)
- タレント浜口順子さんによるポッドキャスト配信『アラフォーからの教養実習〜コメンテーターへの道!〜』(2021年10月14日)
- ライツ社『明るい出版業界紙』(2021年3月15日)
手に余ることにチャレンジしているような不安や迷いを抱えて迎えた52歳の誕生日。壁に貼られた100年カレンダーを見つめながら「あと何年生きるんだろう」と思いを馳せると「目の前の人生を生きよう」と目をそらす。公私ともに心はざわつく日々だけど「なるようになる」が今の自分にぴったりかな https://t.co/hvoZW4ae1D pic.twitter.com/vx8xWtAj4E
— 成瀬 俊昭|メンタル本大賞 発起人 (@bizlabook) February 27, 2024
メッセージ
「メンタル本大賞」にご興味をお持ちいただき、誠にありがとうございます。
設立への思いや私がうつ病になってしまった理由についてはこちらで語っています。
私たち実行委員は、以下の信条にもとづいて活動を行っています。
1.本業を妨げない |
自分の生活、十分なプライベートな時間が確保されてこその活動である。 |
2.楽しむことを心がける |
この活動により実行委員がプレッシャーに感じるのは本末転倒である。 |
3.協力をお願いする相手の「しんどい」を極力控える |
出版社、著者、選考委員などの「メンタル本大賞」の活動に関わる全ての人(実行委員も含む)に対して何かをお願いする際、原則期限をもうけず、極力催促も控える。ただし、ご回答いただける目安の確認は行いつつ、相手の状況を最大限配慮して進める。 |
なぜこのような信条を掲げているかというと、私たちは「生きづらさ」の克服者ではありませんし、協力者を追い詰めてしまう可能性をできる限り減らしたいからです。
私たちは社会貢献(設立趣旨)をめざしていますし、将来展望も思い描いてはいます。
しかし、一方では過去に苦しんだ経験がある当事者でもあります。
この先、また苦しみのどん底に陥り、助けてもらう立場になることだってあり得るのです。
ビジョンを実現するために、自分たちが疲弊してしまっては本末転倒
これを肝に銘じて、活動しています。
仕事ではなく、善意のボランティア活動なのです。
幸い私たちは今、少しだけ元気なので、自分たちが病んでしまわずに済む形で、「生きづらさ」を感じている仲間たちと一緒に寄り添い、互いに助け合えないか・・・
それくらいの気持ちと謙虚さで、焦らず、じっくりとこの活動を続けようとしています。
「がんばらなくても死なない」
「あなたの大切な人を守れるのはあなただけ」
「あやうく一生懸命生きるところだった」
「人生は60点で合格」
「大ざっぱに笑って生きていこう」
これらのフレーズは「メンタル本大賞 2021」ノミネート作品で発せられているメッセージです。
私たち実行委員は、これを地でいきたいと考えています。
元気な時だけ、可能な範囲で交代で助ける側にまわれるような、そんな活動を長く続けていけたらと考えています。
このゆるさ、気軽さに共感いただけたら、、Twitter、Facebookもしくはお問い合わせフォームにてお気軽にメッセージをお寄せいただけませんか?
まだまだ作っていく、変えていく段階。
一緒にこの活動を育てていただけるメンバーからのメッセージもお待ちしております。
おすすめ作品
他人と比べない生き方 志賀内泰弘 著 発行:フォー・ユー 発売:日本実業出版社 |
おすすめする理由
某金融機関を24年間勤めたサラリーマン生活にピリオドを打ち、作家・経営コンサルタントなど多彩に活躍している著者。
「人と比べない」というアプローチ自体はそれほど珍しくないが、「成功者は真実を語っていないことを知る(何かを得るために、別の何かを犠牲にしている)」といったメッセージは、妙に腹落ちして気持ちがいい。
単に成功者を皮肉っているわけではなく、うまく生きるコツは「どちらも正しい」と思うこと、といった主張。
例えば、被災者のための青少年による街頭募金については、「お金を集めるのが目的なら土木作業をして稼いだ方がいい」と考える人もいれば、「お金だけが目的ではなく、青少年の心の育成に役立つ」といった考え方もある。
こういった具体的な事例を挙げながら、「人は人、自分は自分」と考えることの大切さを説いている。
努力は必ず報われるとは限らず、自分の能力以上のものを追い求めすぎることの危険、目の前にあるものの中から「今ある幸せ」を探すことの大切さ。
著者のやさしい人柄がにじみ出てくる心が楽になる作品。
※文字ものの本(四六判/192頁)
諦める力 勝てないのは努力が足りないからじゃない 為末大 著 プレジデント社 |
おすすめする理由
陸上100メートルから転向して天才ハードラーと呼ばれた為末大氏の「前向きな諦め」のメッセージ。
今でこそ「諦める」の語源は「明らめる」(明らかにして見極める)という解釈を示す本は数多く存在するが、この一見ネガティブに捉えられがちなこのワードを「むしろポジティブなイメージを持つ言葉」として世に広めたのは為末氏ではなかろうか。
文中で「才能のある人は、練習の一部は娯楽になっている可能性がある。しかし、才能のない人たちにとってみたら、練習は苦役でしかない」と語り、努力の方向性を見極める、変えることの大切さを説いている。
超一流のアスリートとはレベルは違えど、努力でどうにもならないことを見極めて(前向きに諦めて)、「自分にとって喜びに感じられること」や「さほどがんばらなくてもできてしまうこと」に目を向ける気持ちになれる作品。
※文字ものの本(四六判/236頁)
「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ) 汐街コナ 著/ゆうきゆう 監修 あさ出版 |
おすすめする理由
著者が広告制作会社のグラフィックデザイナーとして働いていた時、過労自殺寸前まで追い詰められてしまった経験をもとにした、漫画主体のアドバイス本。
この類の本の割には、比較的文字が多くて読みごたえがあるが、それほど苦も無く読み進められる。
精神科医・漫画原作者のゆうきゆう氏が医師の立場から答えるQ&Aコーナー、他のブラック企業で働いていた人の取材に基づくエピソードもあり、作り手の思い入れが感じられる作品。
苦しんだ経験がない人は「死ぬくらいなら会社辞めれば」とタイトルにあるセリフを簡単に口にするかも知れない。
しかし「そんなことできるくらいなら、死んだ方がマシ」と思ってしまうくらい追い詰められてしまう時もある。
このように自分で自分を追い込んでしまう時は「自分がやらねば【誰が】やる」と考えがち。1字違いではあるが「自分がやらねば【誰か】がやる」と考えることが大切。
会社というものは誰かが欠けても動くようになっている(なっていないならそれは自分の問題ではなく会社側の問題)。首相や大統領よりスゴイ人でないなら「気にせず休めばいい」というメッセージは気持ちを楽にしてくれる。
仕事に追われていて、逃げ出せずにいる人に(病んでしまう前に)読んで欲しい作品。
※文字もの+漫画の本(四六判/160頁)