2022中高生向け PR

『ヒキコモリ漂流記 完全版』(【中高生向けセレクション2022】「ペイフォワード文庫」)

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【中高生向けセレクション2022】作品紹介

『ヒキコモリ漂流記 完全版』

ヒキコモリ漂流記 完全版
山田ルイ53世 著
KADOKAWA
2018年8月

この作品は、メンタル本大賞実行委員会が「ペイフォワード文庫」(大人が中高生に読んで欲しい本を書店を通じてプレゼントする “恩贈り” の取り組み)への参加にあたり、ベスト5に選んだ作品です!

【中高生向けセレクション2022】はこちら

実行委員会コメント

<実行委員会コメント>

紆余曲折を経て芸人となった著者のユーモアあふれる回想記。

小学校時代は児童会長を務め、バレンタインデーには女子からたくさんのチョコレートをもらったと明かしている著者は、学業だけでなく、運動も優秀。
サッカー部では入部初日にリフティングが百回以上できたと明かしている。

そんな著者はひょんなことから、中学受験を目指すことになる。

早起きして勉強してから学校に行き、放課後は部活のサッカーをやった後、塾に行く。
帰宅後も遅くまで勉強する。

平均睡眠時間が3時間ほどだったせいなのか、尿から蛋白が出て、過労と診断されるなど小学生にしては笑えない経験もする。

努力が実って、地元の名門中学に合格すると、自他ともに認める神童に!

しかし、とある事件を境にして境遇は一変。

引きこもり、二回目の中学三年生の途中で退学してしまう。
その後、中卒ながらも大検合格の末、国立大学に入学。
でも結局、大学も中退してしまい、芸人の道を歩む。

人生なかなかうまくいかず、つらいことも多いけれど、思わず笑ってしまうエピソードが満載なので、この作品を読んで少しでも肩の力を抜いて欲しい。

ハードな人生ながらも振り返ってみれば、「全ての経験が糧になった」と語られるストーリーが一般的かもしれないが、著者の場合は「取返しのつかないことが多すぎる」「あの6年は完全に無駄」と言い切る。

「無駄や失敗に塗れた日々を過ごす人間も少なくない。そんな人間が、ただ生きていても、責められることがない社会…… それこそが正常だと僕は思うのだ」

そう語る著者の言葉は、「自己肯定感」という言葉があふれている現代において清々しい。

書評

きょうさま(製薬会社 主任研究者)


【書評】『ヒキコモリ漂流記 完全版』(評者:きょう)

選考委員のお二方の推薦作品としても紹介されています!

中越裕史さま(公認心理師)


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河合南さま(書店店主)


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