【書評】『がんばらにゃい生きかた』（評者：古山有則／メンタルトレーナー）

2022年は著者として優秀賞に輝き、2023年から選考委員としてご協力いただいている古山有則さま（メンタルトレーナー）より書評をお届けします。

「メンタル本大賞®2023」エントリー作品

がんばらにゃい生きかた
Jam 著
笠間書院
2022年5月発売

書評

力まず、ただイラストを楽しむ。

「かわいい、面白い、あはは」

ふとページを読み進めていくと感じることです。
生きづらさを感じたり、今の自分を責めたりするとき、”がんばろう”と意気込んでしまう人が多いですよね。

本書には、その気持ちは必要ありません。

ただ、ページをめくること。
ページをめくり、イラストを楽しむこと。
それだけでいいんです。

気づいたら、口角が上がって、笑っています。

書いている文章を読まなくてOKです。
書いている内容を実践しようとしなくてOKです。

著者のJamさんのイラストを浴びること。

関心ごとは、何が書かれているかより、どんなイラストがあるのか。

このような視点で、軽い気持ちで、本書を読んでみませんか？

どのイラストが笑えるかな？
どのイラストが共感できるかな？

こんな気持ちでパラパラめくればいいんです。

気合や努力は本書にはいりません。
ただ、楽しむ。ただ、浴びる。

すると、気づいたら、心がじんわり温かくなっていきます。

イラストを楽しんでいくと、あなたは、

「かわいい、面白い、あはは」と感じることでしょう。

そう感じている頃には、すでに心は前向きになっていますよ。

目の前にぶつかっている嫌なことも、イラストを楽しんでるときは、ふと忘れさせてくれます。

あなたの心に安らぎをもたらしてくれる一冊です。

評者プロフィール

メンタル本大賞2022 優秀賞
古山有則（こやま・あきのり）

メンタルトレーナー
大学院修了後、相続専門税理士法人に勤め、その後独立。
燃え尽き症候群や円形脱毛症をきっかけに、書籍を1万冊以上読み漁る。
高校時代に野球の国民体育大会(国体)優勝で培ったメンタル強化メソッドを統合し、
「今が人生でいちばん楽しい」状態を常にアップデートできる独自のメントレを導き出す。
「あなたが今、どんな状況・どんな状態だったとしても価値がある」というメッセージを届けるのがミッション。