2022年は著者として優秀賞に輝き、2023年から選考委員としてご協力いただいている古山有則さま(メンタルトレーナー)より書評をお届けします。
著者・出版社がこの作品を寄贈するクラウドファンディングに挑戦中!
【全国の学校図書館・保健室へ】生きづらさを感じる小学生に〈自己肯定感〉を育む本を
「どうせ自分なんて」と思う君に、知っておいてほしいこと 名越康文 監修/加藤隆行 文 小学館クリエイティブ 2023年8月発売 |
書評
「あれ、もしかして、周りの人と僕は違うかも?」
子どものときに感じていたことですが、当時の僕は、必死にその自分を否定しました。
この文章を読んでいるあなたも、人生のどこかで同じような悩みを抱えた経験があるのではないでしょうか。
当時の僕がそう感じたときに、どうしたかというと、
「こんな自分なんてダメだ!」
と自己否定し、周りの人と同じようにどうしたら振る舞えるかを考えました。
周りからズレてる自分を認められない。
意見が違ってしまうのが怖い。
多数決をするときは、周りをキョロキョロ。
少数派に入ってしまったら、自分はダメなんじゃないかなって思っていたんです。
そう思ってからは、本音は隠していました。
本音を話して、否定されたら…
自分には価値がないことが確定してしまうと思っていたんです。
そうなると、本音を誰にも打ち明けられずに、周りに意見に合わせるような自分を演じていました。
当時の僕に読ませたい一冊です。
当時の僕が「本を読まなくてもいいよ」と拒否をしたとしても、
「絶対に人生を変えるきっかけになる一冊だからお願いだから読んで」
と繰り返しお願いします。
それくらい当時の僕に読んでほしいのです。
なぜなら、本書を読むと、
「今のままの自分でいいんだ」と思うことができるからです。
あなたは、どんな自分にもOKを出すことができますか?
当時の僕は、ダメでした。
ポジティブになりたいけどなれない自分
嫌な気持ちを抱えている自分
当時の僕は否定を繰り返し、前向きに考えられない自分
を「欠陥」があるんだとさえ思ってしまったのです。
安心してくださいね、仮にあなたが僕と同じように悩んでいたとしても、
本書が寄り添ってくれます。
本を読み進めていくと、
「あ、今のままでいいんだ」
と思うことができますからね。
本書は、小学生向けに書かれていますが、小学生に関わる人、先生や親にも必読です。
まずは、あなた自身が読んだ上で、おすすめしてほしいです。
本書を読むと、あなた自身が、過去の悩んできたこと、今悩んでいるメンタルの悩みが解決します。
つまり、あなたも良くなり、読む人も良くなる。
一石二鳥ですね。
優しい言葉で書かれていますが、本当に大切な『自己肯定感』の話が書かれております。
ぜひ、手に取ってみてくださいね!
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【全国の学校図書館・保健室へ】生きづらさを感じる小学生に〈自己肯定感〉を育む本を
評者プロフィール
メンタル本大賞2022 優秀賞
古山有則(こやま・あきのり)
メンタルトレーナー
大学院修了後、相続専門税理士法人に勤め、その後独立。
燃え尽き症候群や円形脱毛症をきっかけに、書籍を1万冊以上読み漁る。
高校時代に野球の国民体育大会(国体)優勝で培ったメンタル強化メソッドを統合し、
「今が人生でいちばん楽しい」状態を常にアップデートできる独自のメントレを導き出す。
「あなたが今、どんな状況・どんな状態だったとしても価値がある」というメッセージを届けるのがミッション。
ココロちゃんの取扱説明書(トリセツ) 古山有則 著 あさ出版 2021年12月発売 |
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