Xなどでメンタルケアや自分らしく生きる方法を心理学と生科学の視点から発信している きょうさま(製薬会社 主任研究者)より書評をお届けします!
“寝る前に5分”読むだけで「不安」がスーッと消え去る本 弥永英晃 著 大和出版 2020年10月発売 |
書評
この本は、特に夜寝る前に5分間読むことを推奨しており、読者の潜在意識にポジティブな影響を与えることを伝えてくれます。
本書には7つの短編物語が収められており、それぞれが異なるテーマを持っています。
物語は、読者がリラックスしながら心の不安を和らげる手助けをするように設計されています。
具体的な物語の例としては、以下のようなものがあります。
神様の才能プレゼント
勇気を与えるつもりが笑いの才能を授けられた男の子の成長
雲ヒツジと少年
幸せを手に入れるために冒険する少年と姉の物語
天国の人生図書館
人生の選択肢について考えさせられるストーリー
音楽の海辺とIQ180の天才
音楽と才能についての深い洞察
海の見える丘にあるBARで
人間関係やコミュニケーションの重要性
子猫のクウ『森の幸せ診療所』と幸福宝島の冒険
幸せとは何かを探求する物語
天使が見える画家の世界
芸術と感受性について
これらの物語は、潜在意識に働きかけることで、不安感を軽減し、ポジティブな気持ちを育むことを目的としています。
著者は、潜在意識はイメージや物語によって強く影響されるため、夜寝る前というリラックスした状態で読むことが効果的だと述べています。
この本は、小学生から高齢者まで幅広い層に向けて書かれており、特に不安感を抱える人々に対して有効なサポートとなることが期待されています。
読者は、物語を通じて心が軽くなり、自信や自己肯定感が高まる効果も期待できるでしょう。
全体を通じて、物語はリラックスしやすい言葉遣いと心温まる内容で構成されており、読者の心に自然とポジティブな感情を呼び起こしてくれると感じました。
特に寝る前に読むことで、潜在意識がそれらのポジティブなメッセージを受け取りやすくなり、安眠効果や翌日の活力アップも期待できるかもしれません。
製薬会社の研究者としても、精神的なリラックスやストレス軽減が健康に与える影響の重要性を日々感じています。
本書のように、物語を通して心を癒すアプローチは、セルフケアの一環としてとても意義深いと感じます。
特に、現代社会において不安感やストレスを抱える人々が増加している中、寝る前のリラックスタイムに読むことで、自己肯定感を高める手助けになるのではないでしょうか。
どの世代の読者も、自分の心に寄り添うような物語に出会えるこの本は、毎日のちょっとした心のケアに最適だと思います。
選考委員プロフィール
きょう
静岡県出身。大学院を卒業後、新卒で外資系製薬会社に入社し研究職として勤務。幼少期の家庭事情から心の問題にも強い関心がある。現在は、会社員として創薬研究に携わりつつSNSを用いた情報発信に取り組み、心身の健康に貢献する活動もしている。Xでは「科学的根拠に基づいたメンタルケア」を主に発信中。
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