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【書評】『セルフケアの道具箱』(評者:めんた/作業療法士)

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Twitterやnoteなどでストレス対策や「こころが軽くなる本」を医療従事者視点で紹介しているめんたさまより書評をお届けします!

メンタル本大賞®2022 ノミネート作品

セルフケアの道具箱
伊藤絵美 著/細川貂々 イラスト
晶文社
2020年7月発売

書評

あなたは今、どれだけ苦しいですか?
また、どれだけしあわせですか?

今、苦しさの方が勝る人にこそおすすめしたいのが本書です。

著者は、本書を執筆した期間は人生最大のピンチの時期だったと振り返っています。

病気の家族を支えつつフルタイムで働く日々。更には著者本人が熱中症にかかり、その後も心身の不調が続いたらしいのです。

これまで読者の方々のセルフヘルプを応援するような本を何冊か書きましたが、今回は、完全に自分のために書きました。私が私自身のセルフヘルプを全力でできるよう、私自身を応援するために書きました。(中略)

周りの人に支えられつつ、そして自分を自分で助けつつ、何とか生きて、生活しています。それを支えてくれているのが、本書で紹介した100のワークです。

出典:『セルフケアの道具箱』伊藤絵美 著、細川貂々 イラスト/晶文社(p296)

それでも、何とか生きて支えてくれているのが本書で紹介した100のワークだと記しています。

個人的な話になりますが、私が本書を読んだ時期は4月でした。

花粉症で体調は優れず、かつ年度始めで仕事に追われる日々ということもあって心身はボロボロでした。

そんな中でも本書は読みやすかったです。

ワークも100種類とたくさんあるのですが、見開き1ページ+挿絵もあるのでサクッと読めて助かりました。

中でも「第1章 とりあえず、落ち着く」にあるワークのうち、「トイレにこもる、場所を変える」には何度となく救われました。

心理学的には「タイムアウト」と言いますが、環境にストレスを感じやすい私には効果バツグンでした。

このような感じで、すぐに効果を感じられるワークや中長期的に効果が得られるワークが100種類も紹介されているので、手元にあるだけでも心強い1冊です。

苦しいときに味方になってくれる、まさにメンタル本だと感じました。

評者プロフィール

めんた
埼玉県出身。大学を卒業後、新卒で某医療法人に作業療法士として勤務。リハビリテーションに従事している。約10年の臨床経験から、病気を未然に防ぐ必要性を実感。万病のもとになり得る“ストレス”への学びを深めるために、ケアストレスカウンセラーを取得。現在はSNSを用いて「根拠のあるストレス対策」の情報発信に取り組んでいる。

公式サイト・SNS
めんた|本紹介マガジン
Twitter(@mental_ot)

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