Twitterやnoteなどでストレス対策や「こころが軽くなる本」を医療従事者視点で紹介しているめんたさまより書評をお届けします！
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今日こそ自分を甘やかす 根本裕幸 著 大和書房 2021年12月発売 |
書評
突然ですが、あなたは自分に厳しいですか？甘いですか？
もし答えが前者なら、ぜひ本書を読んでみて欲しいです。
私は、幼少期に祖母から
「人に迷惑をかけない人になりなさい」
というしつけを受けていました。
「人に迷惑をかけない人になりなさい」という祖母のしつけもあって、幼少期から人の顔色を伺ってばかりだった。でも、インドには「あなたは他人に迷惑をかけて生きているのだから、他人のことも許してあげなさい」という教えがあるらしい。“迷惑をかけない＝人を頼らない”じゃない。お互い様なんだよね
— めんた｜こころの守り方 (@mental_ot) March 18, 2022
このおかげで「しっかりもの」と褒めてもらえることも少なくありませんでした。
しかし、その反面で人の目を気にしすぎてしまって疲れてしまうことがよくあります。
新卒の頃は「早く一人前になりたい」と1人で何でもこなそうとして、業務を抱え込む傾向がありました。
遅くまで残業することも多く、心身が疲れ切ってしまうことも…。
今では(同僚にも恵まれたおかげで)業務を抱え込むことはなくなりましたが、当時の自分に届けたい一文があります。
誰かに頼りたい自分を厳しく否定してきて、誰かに甘える人を嫌ってきたのですから無理もありません。
だから、まずは「頼っていい、お願いしてもいい、甘えてもいい」という許可を自分に出す必要があります。
出典：『今日こそ自分を甘やかす』根本裕幸 著／大和書房（p192）
当時は、まさか人を頼れない理由が自分で自分を否定してきたからだなんて思ってもいませんでした。
早く本書と出逢いたかったと思わされた一文でした。
本書は頼ることや甘えることが苦手で疲れてしまう人が、心を軽くできる1冊だと思います。
挿絵などはなくシンプルなデザインですが、会話しているような感覚で読みやすい文章なので、読書が苦手な人にもおすすめです。
評者プロフィール
めんた
埼玉県出身。大学を卒業後、新卒で某医療法人に作業療法士として勤務。リハビリテーションに従事している。約10年の臨床経験から、病気を未然に防ぐ必要性を実感。万病のもとになり得る“ストレス”への学びを深めるために、ケアストレスカウンセラーを取得。現在はSNSを用いて「根拠のあるストレス対策」の情報発信に取り組んでいる。
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