2022年は著者として優秀賞に輝き、2023年から選考委員としてご協力いただいている古山有則さま(メンタルトレーナー)より書評をお届けします。
かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方 時田ひさ子 著 あさ出版 2022年5月発売 |
書評
白状します。
学生時代から嫌だったことがあります。
それは、人に相談することです。
「え?そんなこと?」
もしかしたらそう思うかもしれません。
違うんです、僕が嫌だったのは、相談をしたあとに相手から返ってくる言葉でした。
決まって相手から言われるのは、
「そんなこと考えても仕方がないじゃん」
でした。
真剣に悩んでいるのに、軽く流されてしまう……。
心の奥底で「それができたら悩んでいないのに」と思っていました。
そのように言われてしまうと、もう相談できない…となっていたんです。
切り替えることができず、ご飯を食べながら、映画を見ながら、寝ながら…考えていて…
ようやく自分自身が人より気にしすぎる性格だと気づきました。
人と違うところは “弱み” ではない
もしかしたら、この文章を読んでいるあなたも、心当たりがあるところがあるかもしれません。
もしもあなたが繊細さんだとしたら、100%購入してほしいです。
購入して損をしたら、僕が返金対応します。
それくらい手に取ってほしいです。
なぜそう言うことができるか、それは、
この1冊であなたの才能が開花するからです。
本書を読んでいくと、驚きます。
かくれ繊細さんに秘められた10個の才能についてご紹介します。
かくれ繊細さんは、人と違うところを多分に持ち合わせた才能あふれる人たちです(苦手なことも多々ありますが)。
ところが才能があるにもかかわらず、人との比較、不安、焦り、ジレンマ、後ろめたさ、落ち込み、人間関係の不具合、評価されない理不尽さを感じると、自らのポテンシャルを活かせなくなります。
かくれ繊細さんのやりたいことも、楽しいと感じることも、一般の視点からは理解されづらいことを理解し、受け入れると、才能を自覚的に使えるようになります。出典:『かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方』時田ひさ子 著/あさ出版(13-14ページ)
繊細さんのあなたには、本書が提案するだけでも、10個の才能があると書かれているのです。
たとえば、
あなたは、周りの些細な変化に気づいたり、周りの空気を読めたりしませんか。
だからこそ、気にしすぎてしまって、疲れてしまう…これは弱みなんだ。
安心してくださいね、それは、弱みではありませんよ。
弱みどころは、むしろ才能!です。
秘められた “才能” を発掘しよう
本書では、かくれ繊細さんの感覚は「気遣い・相手に合わせる才能」だと書かれています。
そもそも、そこに周りの変化に気づいたり、空気を読めたりするのは、すごいことなのです。
あなたにとっての”当たり前”は、隣の芝生からは青く見える、つまり才能なのです。
こうやって考えてみると、面白いですよね。
本書では、
○○を見抜く才能
○○○さを察して正す、全体○○○の才能
○○をする才能
というように、10個の才能に気づかせてくれます。
本書を読めば、ここ掘れワンワン!と、自分の内側から
あなたの才能を発掘することができてしまうのです。
想像してみてください。
あなたが、自分ではネガティブだと思っていることが、実は才能だったら?
少しでも気になったら、手にとっていただきたいです。
評者プロフィール
メンタル本大賞2022 優秀賞
古山有則(こやま・あきのり)
メンタルトレーナー
大学院修了後、相続専門税理士法人に勤め、その後独立。
燃え尽き症候群や円形脱毛症をきっかけに、書籍を1万冊以上読み漁る。
高校時代に野球の国民体育大会(国体)優勝で培ったメンタル強化メソッドを統合し、
「今が人生でいちばん楽しい」状態を常にアップデートできる独自のメントレを導き出す。
「あなたが今、どんな状況・どんな状態だったとしても価値がある」というメッセージを届けるのがミッション。
ココロちゃんの取扱説明書(トリセツ) 古山有則 著 あさ出版 2021年12月発売 |
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