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【書評】『がんばらにゃい生きかた』(評者:きょう/製薬会社 主任研究者)

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Xなどでメンタルケアや自分らしく生きる方法を心理学と生科学の視点から発信している きょうさま(製薬会社 主任研究者)より書評をお届けします!

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がんばらにゃい生きかた
Jam 著
笠間書院
2022年5月発売

書評

この本は、日常生活の中で感じるストレスや生きづらさを和らげるためのヒントを、可愛らしい猫のイラストと共に提供しています。

本書は77のテーマに分かれており、それぞれが見開きページで展開されます。
右ページには猫のイラスト、左ページには数行の簡単な解説があり、視覚的にも楽しめる構成になっています。
これにより、読者は気軽にページをめくりながら、自分に必要なメッセージを見つけやすくなっています。

内容は「無理をしない」「自分のペースで生きる」ことを促し、特に「頑張らなくても大丈夫」という安心感を与えることを目的としています。

著者はこの本を書くにあたり、「もっと文字を減らして絵を増やしたい」と考えており、心が疲れている人でも気軽に手に取れるような作品を目指しました。
実際、読者からは「疲れている時でも読みやすい」「癒される」といった感想が寄せられています。

このように、『がんばらにゃい生きかた』は、日常生活で感じるストレスやプレッシャーから解放されたいと願う人々に向けた、優しくて心温まる一冊です。


『がんばらにゃい生きかた』は、日常生活で感じるストレスや生きづらさを和らげるためのヒントを、可愛らしい猫のイラストと共に提供してくれる一冊です。

製薬会社の研究者として、データ解析や実験結果の評価に追われる日々を送る中で、つい「もっと頑張らなければ」と自分にプレッシャーをかけてしまうことが多々あります。
しかし、この本が伝える「無理をしない」「自分のペースで生きる」というメッセージは、そうした忙しい日常においても心に響くものでした。

本書の構成は77のテーマに分かれており、見開きの右ページに可愛い猫のイラスト、左ページに数行のシンプルな解説が載せられています。
このシンプルさと視覚的な楽しさが、心が疲れているときでも手に取りやすい工夫となっています。

研究活動の中で壁にぶつかったり、思うように結果が出なかったりすることがあると、どうしても自分を追い込んでしまいがちですが、本書の「頑張らなくても大丈夫」という優しいメッセージは、そんな時に安心感を与えてくれます。

特に、簡単な言葉とイラストの組み合わせが、気持ちを和らげる効果を持っており、読むことで自然と肩の力が抜ける感覚を味わうことができました。

また、著者の「もっと文字を減らして絵を増やしたい」という意図が反映されており、短時間でも気軽にページをめくれるため、忙しい日常の中でも合間にリフレッシュできるのが魅力です。

製薬業界での研究職は、データ分析やプロジェクト管理など、常に集中を要する作業が続き、心の疲労がたまりやすい職種です。
そんな中、この本はまさに「気分転換が必要な時」にぴったりの一冊であり、実験の合間や休憩時間に少しずつ読めるのも嬉しいポイントです。

内容は「自分のペースで生きる」ことの重要性を伝えており、読者に無理をせず自分を大切にすることを促しています。
研究の進行やデータの結果がどうであれ、自分を責めすぎず、今できることを淡々と続けることが大切です。

特に「頑張らなくてもいい」という言葉は、日々の業務でプレッシャーを感じがちな研究者にとって救いのメッセージです。
猫の可愛らしい姿とともに、その言葉が自然に心に届き、リラックスさせてくれます。

総じて、本書は視覚的な楽しさと簡潔なメッセージによって、心が疲れている人々に癒しを提供してくれます。
研究職は結果に対するプレッシャーが大きい分、心のケアも重要です。
『がんばらにゃい生きかた』は、そんな日常の中で一息つきたいときに寄り添ってくれる、優しさにあふれたガイドブックです。

選考委員プロフィール


きょう
静岡県出身。大学院を卒業後、新卒で外資系製薬会社に入社し研究職として勤務。幼少期の家庭事情から心の問題にも強い関心がある。現在は、会社員として創薬研究に携わりつつSNSを用いた情報発信に取り組み、心身の健康に貢献する活動もしている。Xでは「科学的根拠に基づいたメンタルケア」を主に発信中。

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