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幕張 蔦屋書店(千葉県)インタビュー

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はじめに

実行委員の成瀬俊昭・細貝しょうの2名で幕張 蔦屋書店(千葉県千葉市)にお邪魔いたしましたので、レポートします(訪問日:2021年3月31日)。

ご対応いただいたのは、実行委員の弥永英晃とfacebookでつながっていた大久保さん(看護・福祉ジャンルをご担当)と窪薗さん。

嬉しいことに「メンタル本大賞」の活動に興味を持っていただき、このたび日本初(?)の「メンタル本コーナー」を展開していただきました!

応援メッセージをお寄せいただき、今回ご厚意で素敵なPOPを作成してくださった株式会社ブックダムの菊池さん。
当日POPを持って駆けつけていただきました!

ご協力いただきました蔦屋書店の大久保さんと窪薗さん、ブックダムの菊池さんに心からお礼申し上げます。


大久保さん、菊池さん、窪薗さん
(写真左から)

ジャンル棚・話題書コーナーと「メンタル本コーナー」の様子

「メンタル本大賞 2021」ノミネートの2作品を例にご紹介いたします。

『精神科医が教える ストレスフリー超大全』(樺沢紫苑 著/ダイヤモンド社)

昨年7月に発売された作品です。
少し前までは面陳されていたそうですが、当日はジャンル棚に挿しで並べられていました。
もし「メンタル本コーナー」が展開されていなければ、この棚だけで販売されている状況でした。

『あやうく一生懸命生きるところだった』(ハ・ワン 著、岡崎暢子 著/ダイヤモンド社)

韓国人イラストレーターの著者によるエッセイで、昨年1月に発売された作品です。
同著者・翻訳者・出版社による最新作『今日も言い訳しながら生きてます』と一緒に、韓国エッセイの話題書コーナーに並べられていました。

メンタル本コーナー

大久保さん・窪薗さんの発案により、「健康法」ジャンル棚と「心の病気」ジャンル棚が接する通路の一画に「メンタル本コーナー」を展開していただきました。

「メンタル本」という新たな切り口により、発売から多少の年月が経過している作品であっても、ピックアップしてお客さまの目につきやすい場所に並べることが可能になりました。

「メンタル本」のコーナーが設置されたことにより、お客さま目線では(よほどの話題書や新刊でない限り)心理・ビジネス・エッセイなどの各ジャンル棚に埋もれて目につきにくかった「メンタル本」を手に取りやすくなるメリットが期待できそうです。

参考(メンタル本大賞実行委員会のねらい)

<BEFORE(現在)>

<AFTER(願い)>

設立趣旨(プレゼンテーション資料)

お待たせしました!
それでは、大久保さんインタビューをお楽しみください。

大久保さん(幕張 蔦屋書店)インタビュー

― 書店員になってどれくらいですか?

もう二十年近くになると思います。
以前勤めていた書店、アークブックセンターが2007年に倒産してしまいまして。
その後、この会社の前進のすばる書店に移ることになり、今に至ります。

― もう大ベテランですね!
ちなみに、書店員になろうと思ったきっかけは何だったのですか?

昔から本屋が大好きで。
アークブックセンターではアルバイトだったんですが、すばる書店に移るタイミングで社員になりました。

― 普段お読みの本や好きなジャンルは何ですか?

面白そうだったら、ジャンル問わず書籍も読むんですけど。
小説も読みますし。
でも私は読むときはとことん読むんですけど、読まないときはほとんど読まないんですよ。
今はただ、もう映画が好きすぎて!
映画関係の雑誌をよく読みますね。
隣の映像レンタルのエリアも気になったりします(笑)
レンタルのスタッフから「教えてください」ってよく訊かれるんですよ。
お客さまからの作品に関する問い合わせにもだいたい答えられるので。

― びっくりしました(笑)
相当映画にはお詳しいのですね!
ちなみにBOOK売り場ではどのジャンルをご担当されているのですか?

全てのジャンルを見ていますが、担当として兼務しているのは看護と福祉です。
実は、今回のメンタル本コーナーは窪薗が中心になって展開してくれたんです。

― 今までどのようなフェアを企画されたのですか?

(売り場を案内しながら)作家の方が描いた原画を展示して、その関連書籍を販売するようなことをよくやっています。
この原画を飾る什器も3年ほど前に、私の発案で設置したんですよ!

― そうなんですね!

以前から原画展をやりたいなと思っていたので。
この什器があるおかげで、いろいろなイベントが組めるようになりました。

(別のエリアに移動しながら)

こちらは、ヨシタケシンスケさんの原画です。
なかなかサインを書いてくださらない作家さんなんですが、出版社さんを通じてお願いしまして、サイン本を売りました。
残念ながらもうなくなってしまったんですけど。


ほかに今展開しているものでは、「妄想旅行」やサウナをテーマにした企画をやっています。
せっかく売るんだったら、何か付加価値をつけたいんです!

― 本当にいろいろなテーマの企画をなさっているのですね!

ジャンル問わず、新しいことにどんどんチャレンジしていきたいんです。
実は今の店長は、アークバイト時代のときに一緒にやってきた店長なんです。
とても気心が知れていて、企画を提案するとやりたいようにやらせてもらえて。
本当に恵まれていると思います。

― 今回、メンタル本コーナーを新設していただきましたが、大久保さんは今までの人生で「しんどい」とか「生きづらい」と感じたことはありますか?

最初のすばる書店時代はなかなか自分の思いが伝わらず、苦労しました。
おかげさまで現在は非常にやり甲斐があります。
メンタル本はほとんど読まないですね。
ただ友人に言われて、HSPの診断テストはしたことがあります。
自覚はなかったんですが、友人の予想通りHSPの傾向が強くてびっくりしました。
メンタル本を読まなくても、映画をたくさん観たりして、ストレス発散はできていると思います(笑)

(再びメンタル本コーナーに戻って)

― メンタル本コーナーの展開場所はどのようにして決めたのですか?

うつ病などの精神疾患の本とは混ざらないように意識しました。
健康法ジャンルの棚の入口部分に設置して、精神疾患になる手前のライトな状態の方が手に取りやすい場所に設置しました。

― 精神疾患の本を手に取ることに抵抗がない人にとっては、病気の本も心を楽にする本も一緒に並んでいた方が見やすい気もしますが……

そうですね。
でも、まだ「自分は病気じゃない」と思っている方もお客さまの中にはいらっしゃるので。
近くには置くべきだと思いますが、区別した方がいいような気はしています。

この精神疾患の本が並ぶ面に、心が楽になるメンタル本を並べてしまうと、この通路に入っていかないと手に取れないので。
病気ではない、ライトなお客さまに手に取ってもらいやすいように、メンタル本コーナーは入口の部分で展開したいなと思いました。

↓ 精神疾患の棚

↓ 精神疾患の棚(通路)に入る手前に
↓ 展開されているメンタル本コーナー

― 確かに。大量に入荷すると、心が楽になるメンタル本と精神疾患の本を区別するのは難しそうですね。

そうですね。
たまに、精神疾患の本ではないのに、うつ病などの本と一緒に並べられてしまうこともあるんです。
気づいたら直すんですけど……。

― 例えば
「自律神経失調症」についての本は精神疾患の棚に入れて問題ないけど、「自律神経を整える」がテーマの本は精神疾患の棚じゃないよね、といった話はスタッフにしたことがありますね。
この判別は書店員としても難しいところです。

― 病んだ経験のある者としては、厳密に区別する必要性をそれほど感じなくて、むしろ同じ場所に並んでいた方が選びやすいような気がするのですが……

以前勤めていた店舗で、お客さまにご指名の本の棚をご案内したことがあったんです。
その本が精神疾患の本と一緒に並べられていて、怪訝そうな表情をされた方がいらっしゃいました。
お客さまによっては、精神疾患の本がある棚や通路に立ち入ること自体に抵抗を感じる方もいらっしゃいますね。

― なるほど。私は「自分は病気である」と認めることが治療の一歩かなと思っていましたが、まだ病気ではない方にとっては「自分は病気ではない」と思えることの方が気持ちを楽にしてくれるのかもしれませんね。勉強になります……。

そうですね。
私はどちらかというと、「病気ではない」と思いたいタイプかもしれませんね。

心理と精神疾患の本の区別が非常に大切であることが分かりました。
ちなみに心理とビジネスの本を一緒に並べることについてはどう思われますか?

メンタル本コーナーがあれば、一緒に並べることができるので、お客さまにとってもそれは良いことだと思います。
今、このメンタル本コーナーは看護・福祉ジャンルのエリアにありますが、ビジネスに置かれていた本だけでなく、エッセイもこうしてご紹介できるのは非常に良いと思います。

― メンタル本大賞実行委員としては、活動のコンセプトに関わる良いヒントをいただきました。

このたびはお忙しいところ、お時間をいただきありがとうございました!

インタビューを終えて(実行委員メッセージ)

弥永英晃

大久保さんとは、新刊を出させていただく時に、書店展開してくださりいつもお世話になっていました。今回、ブックダムの菊池さんのご尽力もあり、このような形で、メンタル本コーナーを展開してくださり、感謝いたします。私たちの本に救われた想いが、こうして日本初で展開されたことに心から感謝いたします。今後ともよろしくお願いいたします。

細貝しょう

ブックダムの菊池さんが作って下さったPOP「長い人生、1冊の本に救われることがあってもいい」
私も1冊の本に救われた1人なので、幕張蔦屋書店さんのこのメンタル本コーナーで救われる1冊に出逢って欲しいと思います。

成瀬俊昭

この日の収穫は、初めて実行委員としてメンタル本コーナーの現場を目にすることができたことのほか、「メンタル本」の捉え方が人によって違うことを改めて実感できたことでした。

設立趣旨(プレゼンテーション資料)では、実行委員会としての活動のターゲットに「精神疾患で治療中」の方も含めております。


このスタンスから「適応障害」がテーマの作品もノミネートしています。

「適応障害」は精神疾患です。
ほかの心が楽になる本と一緒に同列に扱ってよいものか、考えさせられるインタビューでした。

「自分は精神疾患である、可能性があると認めることが治療への第一歩」と考えることで、心が楽になる状況もあれば(人もいれば)、「精神疾患ではないんだと気づく」ことによって、心が楽になる状況もあります(人もいます)。

これとは別の観点で、「誰もが心を病んでしまう(精神疾患で苦しむ)可能性がある」のだから、精神疾患に対する偏見をできる限りなくしていきたいという思いもあります。

しばらく整理はつかないと思いますので、今後皆さまのご意見を伺いながら、じっくり考えていきたいと思います。

ありがとうございました!


素敵な「メンタル本コーナー」ができあがって、細貝は感激のあまりこの笑顔!
成瀬は慣れないインタビューに緊張のあまり、終始汗だく!

「メンタル本コーナー」が増えれば、生きづらさを感じている方が本を探しやすくなります!

メンタル本大賞は「メンタル本コーナー」を展開している書店さまを応援していきたいと思います。
ご興味がおありの書店員の方はお問い合わせフォームよりご一報ください。
できる限りご紹介していきたいと思います!

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