選考委員の川本義巳さま(公認心理師&メンタルコーチ)より、ノミネート作品の書評をお届けします!
多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 Jam 著/名越康文 監修 サンクチュアリ出版 2018年7月発売 |
書評
かなり売れた本なので、読んだ人も多いと思います。
ツイッターで累計50万以上リツイートされたということで話題にもなった本ですね。
まずズバリこの本の良いところですが、2つあります。
- 読みやすい
- マンガが多い
なぜこの二つなのかというと、メンタルがしんどいときって、活字を読むことがかなり難しいんです。
そして、そのことで「本を読めない自分」にダメ出しをしてしまいがちなんですね。
メンタルの調子を良くしたくって本を読もうとするけど、活字が多いために挫折をして、ダメ出しをするという悪循環になってしまいがちなんです。
2ページで1話完結!
この本は、まず1話完結です。
2ページを使ってひとつのテーマをあげてますが、そのうちの1ページは4コマ漫画です。
活字はしんどくても、4コマ漫画なら読めたりします。
もう片方のページは解説なんですけど、これもシンプルに書いてあるので、さほど苦痛ではありません。
更に一番最後の行に「大切な一言」が太字で書かれているので、ぶっちゃけ漫画と太字だけ先に読めば大丈夫です。
4分野、64個の悩みのパターン
全部で64個の悩みのパターンについて書いてありますが、それぞれ「SNS」「人間関係」「職場」「自分」と4つの分野に分けて書いてあるので、気になるところから読み進めることができるのもオススメポイントですね。
人生、いろんなことが起こりますし、モヤモヤすることも多いですので、この本を一冊手元に置いておいても良いんじゃないかなーと思います。
個人的なツボは「チベットスナギツネ」が出てくるところ。
ぜひこの本を読んで、ネットで「チベットスナギツネ」を検索してみてください。
出典:川本義巳さまFacebook投稿(2021年6月21日)
評者プロフィール
メンタル本大賞 選考委員
川本義巳(かわもと・よしみ)
三重県松阪市生まれ津市在住。
うつ専門メンタルコーチ/公認心理師/一般社団法人エフェクティブコーチング協会代表理事。高校卒業後、SEとして20年以上メーカーに勤務。大手IT企業への転職を機にうつ病を発症、寝たきり状態になり、1年2か月の休職を余儀なくされる。2007年コーチングに出合い、うつ病を完全克服。それを機にうつ専門のプロコーチになることを決意。コーチング、NLP、アドラー心理学、エリクソン催眠を学び、それらを応用したメソッドを開発し、2010年個人コーチングを開始。自治体や上場企業でのメンタルヘルス研修講師や精神科クリニック、児童相談所、教育委員会での相談業務等でも経験を積み、10年間で1万件以上の相談、指導を行っている。
1日3分でうつをやめる。 川本義巳 著 扶桑社 2019年10月発売 |