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ノミネート翻訳者 岡崎暢子さまインタビュー

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ノミネート作品の『あやうく一生懸命生きるところだった』(ハ・ワン 著/ダイヤモンド社)の翻訳をご担当された岡崎暢子さまからメッセージをいただきました。お忙しいところありがとうございます!

あやうく一生懸命生きるところだった
ハ・ワン 著/岡崎暢子 訳
ダイヤモンド社
2020年1月発売

「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」実行委員
今回の作品は岡崎さんにとって何冊目の翻訳となるのですか? 何か思い入れはございましたか?
岡崎さん
岡崎さん
思い入れはありすぎる本です。私はこの本に影響されて勤めていた会社を辞めてしまったので(誰にでもおすすめはしませんが笑)。

翻訳者として署名のある本としては『Paint it Rock! マンガで読むロックの歴史』(DU BOOKS)に続いての2冊目となります。『あやうく一生懸命生きるところだった』は、原著が韓国ですごく売れていたので存在は知っていて、会社の仕事で心身ともに疲弊していた時に手に取ったところ、とにかく共感しました。「何のために自分は心を病みかけてまで必死にやっているんだろう」と急に目からうろこが落ちたみたいに働き方に変えようと思い立ち、会社を辞めることにしたんです。年に1冊でも翻訳の仕事ができたらいいなと思っていたのですが、いろいろな縁と奇跡がつながって、この本を翻訳させてもらえることになりました。

「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」実行委員
『あやうく一生懸命生きるところだった』というタイトルは読者の共感を呼びましたし、著者のハ・ワンさんのお人柄が感じられる作品でした。ハ・ワンさんとは実際にお会いになったのですか? もし直接何かやり取りをなさったのでしたら、その時の印象をお聞かせいただけませんか?
岡崎さん
岡崎さん
ハ・ワンさんには、残念ながらお会いしたことはありません。もっぱらメッセンジャーでのやりとりだけですが、本当に本のままの感じのテンションで気さくに接してくださいます。『あやうく一生懸命生きるところだった』というタイトルはド直訳です。日本タイトルだけ大賞を取った時にお知らせしたら「我ながらいいタイトルをつけたと思ってます(笑)」とおっしゃってました。

コロナが収束して日本にいらしたら、本当に美味しいナポリタンスパゲッティの店にお連れする約束をしています(その理由はハ・ワンさんの新作『今日も言い訳しながら生きてます』の中に書いてあります)

「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」実行委員
翻訳も素晴らしく、まるで日本人の著者が書いたのではないかという印象を抱きました。翻訳される上で何か心がけたことやご苦労されたことはございましたか?
岡崎さん
岡崎さん
そう言っていただけてうれしいです。原文が、とにかくテンポがよくて読みやすく、流行語なども交えながら面白おかしく悲哀などを表現されていて、その感じを日本語でも表現したいと思っていたので。私が原著に共感を得たように、日本語で読んだときにも著者のメッセージが伝わって、読者がハ・ワンさんのファンになったらいいなと思いながら訳しました。
「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」実行委員
発売後の反響はいかがでしたか? また発売される前と後とで岡崎さんの周囲で何か変化はございましたか?
岡崎さん
岡崎さん
ありがたいことにずっとじわじわと反響をいただいています。もともと、東方神起のユンホさんが読んでいた本ということでファンの方には知られていたので、翻訳書が出た直後からいいスタートが切れて、ハ・ワンさんが美大に落ち続けたという「ホンデ病」のコラムを載せたダイヤモンド社さんのサイトがヤフーニュースでバズったりして、だんだん広まって、去年は『日本タイトルだけ大賞』をいただいたり、こうして『メンタル本大賞』にノミネートまで……ありがとうございます。

周囲で変わったことは、2020年の1年間で韓国のエッセイ本が日本でたくさん翻訳出版されるようになったことです。『私は私のままで生きることにした』(ワニブックス)が日本で40万部超のベストセラーになったことや、『死にたいけどトッポッキは食べたい』(光文社)のヒット、そして『あやうく一生懸命生きるところだった』もその勢いをけん引してくれていると思います。おかげさまで思いがけず私もその後も翻訳の仕事をいただけています。

「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」実行委員
引き続きプライベートな質問もよろしいですか? 普段、どのような本を読まれていますか? 差し支えなければ、好きな著者や作品、オススメなどがございましたら教えてください(ジャンルは問いません)。
岡崎さん
岡崎さん
仕事でずっと活字を読んでいるせいか、長編小説にはなかなか手が伸びず、エッセイや自己啓発本、短編小説が多いです。同年代なこともありジェーン・スーさんの信者です。好きな本は何度も読むタイプです。

『男の!ヤバすぎバイト列伝』(リットーミュージック)掟ポルシェ先生がご自身のバイト遍歴を綴ったエッセイですが、声出して笑えるのに読後感は爽やか、感動すら覚えるという間違いなく名著です。

「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」実行委員
お仕事以外の時間はどのように過ごされていますか? 趣味や最近夢中になっていることがあれば教えてください。
岡崎さん
岡崎さん
今は、お笑い番組を見て爆笑しているか、飼い猫に遊んでもらっているか、ちょっと運動しているかのどれかです。どれもメンタルの健全を保つのにいいと思います。

気分的に疲れたときは『有吉の壁』と、今さらですが『銀魂』を見て大爆笑しています。

運動は、去年の運動不足による体重増加に焦って今年から再開しました。数年前に流れでトライアスロンの大会に出るために買ったロードバイクがあり、自転車の健康維持のために出掛けたり、ゆるくジョギングしたりしてます。ですが全然痩せません。

「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」実行委員
今回「メンタル本大賞」にノミネートさせていただきましたが、「しんどい」、「生きづらい」と感じる人は今後ますます増えそうです。苦しんでいる読者、「メンタル本大賞」に応援メッセージをいただけませんか?
岡崎さん
岡崎さん
「メンタル本」というカテゴライズが素晴らしいと思います。悩みがあっても、なかなか家族にも友達にも相談できないという人は多いと思います。そんな時、解決の糸口を本で探すのはアリですよね。私も生き方本や心の持ちようを記した本などをたくさん読んできましたし、今も読んでます。

本だったら、専門家や経験者によるアドバイスを、欲しいところだけさっと見つけて読めるのもいい。今は、いろんな著者によるさまざまなタイプの「メンタル本」が出ているので、つらい時に打開策を検索するついでに、自分にぴったりの本がないかも検索してみるといいかもしれません。

「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」実行委員
最後に、ハ・ワンさんの2作目がいよいよ1月28日に発売になりますね。どのような作品に仕上がっていますか? 読者の皆さんにぜひメッセージをお願いします。
岡崎さん
岡崎さん
『今日も言い訳しながら生きてます』も、前作同様に映画や書籍などのカルチャーから普段の出来事まで、見逃しがちな些細なことへのハ・ワンさんなりの気づきが記されています。短くてゆるい気軽に読めるエッセイですので、疲れた時に、電車やカフェでちょっと読んで気分転換していただけたら幸いです。
「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」実行委員
私もさっそく読ませていただきました。1作目同様、ハ・ワンさんの人柄が滲み出ている作品に仕上がっていますね。翻訳も素晴らしかったです。このたびはお忙しいところ、ご協力ありがとうございました。これからも頑張ってください!

今日も言い訳しながら生きてます
ハ・ワン 著/岡崎暢子 訳
ダイヤモンド社

岡崎暢子さまの喜びツイート

※メンタル本大賞実行委員会の解釈による作品内容のワンシート図解はこちら

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