著者・翻訳者メッセージ

ノミネート著者 鈴木颯人さまインタビュー

ノミネート作品『弱いメンタルに劇的に効く アスリートの言葉』の著者、鈴木颯人さまからメッセージをいただきました。お忙しいところありがとうございます!

弱いメンタルに劇的に効く アスリートの言葉
鈴木颯人 著
三五館シンシャ

「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」ノミネート、おめでとうございます!

『弱いメンタルに劇的に効く アスリートの言葉』は、鈴木さんにとって何冊目の本となりますか?

またこの本の構想はどのようにして出来上がったのか、教えていただけないでしょうか?

鈴木さん
鈴木さん
ノミネートありがとうございます。この本は私にとって3冊目の本となります。

もともとオリンピックやプロ野球、Jリーガーなどをはじめ、数多くのアスリートのメンタルをサポートしておりました。その際、著名なアスリートの本をたくさん読んでいて感じたことがありました。それは、世間的にはメンタルが強そうに見えている選手であっても、実はメンタル面の課題点を必ず書き綴っている共通点を見つけました。トップ選手であっても必ずしも常にメンタルが強いとは限らない事を意味しています。

だからこそ、どんなトップアスリートですら皆さんと同じように心が弱ることがあるということなのです。

その事実を踏まえて私が書きたいと思った最大の動機は「心が弱くてもいいんだよ」というメッセージを伝えたい一心で出版社にお願いして実現した作品でした。

このメッセージから私は、世の中のメンタルに対するとらえ方を変えたいのです。とくに、「メンタルは強くなくてはいけない!」と思っている方に対して伝えたいのです。メンタルの強い弱いでスポーツの結果や人生の良し悪しが決まるわけではない事を伝えたいと思ってアスリートの言葉を交えながらどんな世代の方にもわかりやすく、心を掴めるように、さらにはちゃんとした裏付けを心理学、脳科学などの科学を交えて綴りました。

「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」実行委員
執筆にあたって苦労したことやこの本に対する思い入れについて、ぜひ詳しく教えてください。
鈴木さん
鈴木さん
アスリートの言葉を抽出するという作業がとても楽しい仕事であり、大変な仕事でもありました。

エクセルにまとめて書き出していたのですが、本の構成を考えながら、この内容にどの言葉がいいのか、更には本のタイトルにある通り、弱いメンタルがテーマなので、一見このアスリートが言わなさそうな言葉をどのように抽出し本書に組み入れたらいいかということをすごく考えました。

そして、そのアスリートの言葉に対して、科学的な内容も添えながら綴っています。メンタルで私が伝えいこと、アスリートの言葉、そして科学の3つを合わせて綴るのはとてもやり甲斐がある反面、伝えたいことがどうしても偏ってくる自分がいました。

その難題に対して編集の方と二人三脚で取り組みました。どのようにしたら正しく読者に伝えることができるのか、更には自分では気づけないような視野や視点を引き出して貰う為に編集の方と何度も打ち合わせをしながら綴っていく事で自分自身の思い込みやバイアスに囚われずに常にフラットな視点で綴る事ができました。

「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」実行委員
この本で読者に一番伝えたいことは何ですか? またその理由についても教えていただけますか?
鈴木さん
鈴木さん

冒頭でもお伝えしましたが、「弱いメンタルが決して悪い事ではない」ということですね。

理由としては、自分自身が2011年3月1日にうつ病を経験したことから由来しています。その当時の事を今思い出すだけでも本当に辛い経験でした。当時のスクールマネージャーの仕事を過労で倒れました。その10日後に東北の大震災がおきます。多くの方が困っているなかで私は実家で何も出来ず「誰にも役に立てない」自分に対してさらに心理的に追い込むことになりました。

そんな中であってもうつ病を克服するために独自でメンタル面の勉強をしていく中で脳科学や心理学、さらにはカウンセリングやコーチングの勉強をし続けました。他人の為以上に自分の為に勉強をしたのです。その時、勇気づけられたのがアスリートの姿でした。私自身もスポーツをずっと取り組んでいました。野球部という体育会系の大御所でメンタル面を揉まれて生きてきた経験から、自分の人生をアスリートの為に捧げたいと思うようになりました。生きる目的を明確にしたことで、気付いた時にはうつ病を乗り越えることができました。

なので元々はメンタル的にドン底だった人間でも生きる目的やメンタルに対する捉え方が変化する自然とメンタル面が向上していくのです。

例えるなら、植物を育てるのと一緒です。ちゃんと水や太陽などを与えてあげることが出来れば育つのと一緒なんです。けど、その植物の中にも個体差があります。それぞれの取扱説明書をしっかりと理解しておければ誰だってちゃんと育てることはできます。そのベースとして自分自身に対して愛情を持って接してあげて欲しいのです。自分自身を1番理解できるのは他人でもなく自分しかいないからです。その自分が自分を見放してしまったら、育つものも育たないのです。メンタルってそんな風に考えたら難しいものではないのです。

そういう観点を伝える為にアスリートの言葉を引用させて頂きながら誰にでもわかりやすくメンタルに対する正しい理解を深めてもらいたいのが1番です。

「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」実行委員
発売後の読者の反応はいかがでしたか? また発売される前と後とで鈴木さんにとって何か変化はございましたか?
鈴木さん
鈴木さん

笑い話ですが、「書店では手に取りにくい」と言われました。笑 黄色い表紙に弱いメンタルという言葉は目立ちすぎだと。笑 しかし、蓋を開けてみると書店での購入が実は多くて私も驚いております。なので、いつも知人から「書店で黄色い本よく見かけるよ!」と声をかけて貰うことが多いです。8冊も出しているのにも関わらず黄色い本の話はよくされます。

実際、Amazonのレビューを読んでいても8冊出して本の中でも1番いい評価をいただいております。レビューの数も2冊目に続いて多いです。

あとは視覚障害を抱えたアスリートから本を読みたいと依頼がありました。出版社さんにオーディオブック(音声)を作ってくれないか打診したのですが直ぐにOKを頂きました。どんなハンデキャップがある人にも読んでもらえてとても嬉しいですね。

『弱いメンタルに劇的に効く アスリートの言葉』では普段私が伝えているエッセンスの中でも、本当に一番大事な要素を伝えています。私が年間でサポートできる選手の数は限られていますが、本書を教科書がわりにコミュニケーションが取れているのはとてもいいことだなと思っています。

「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」実行委員
鈴木さんの今までの人生の中で一番辛かったことは何ですか? また、現在のお仕事をするに至った経緯やエピソードについてもお聞きしても宜しいですか?
鈴木さん
鈴木さん
一番辛かったのは野球をやっていた時ですかね。うつ病の時よりも辛かったと思います・・・笑 スポーツ推薦で高校に入学しました。しかし、3年間で一度も背番号をもらえなかったのです。

指導者との関係がまったく上手くいかず、野球をやること以上に人間関係で疲れてしまいした。野球が上手くなりたいのに、気付いたらいつも指導者の評価ばかり気にして過ごした3年間でした。

結果も出なかったので試合をぶち壊したりするとよく殴られていたことも‥

それは本当に辛くて、悔しかったです。その出来事自体はもう克服することはできません。しかし、「同じように辛い思いをしているアスリートたちを救いたい」この想いがあって、今私が提唱しているスポーツメンタルコーチの形を作りました。

私自身がやりたかったことは、チームのメンタルコーチではなくて、パーソナルのメンタルコーチです。個人と向き合うようなメンタルコーチとしてやりたいと。一般的にはチーム向けのメンタルコーチが多いです。しかし、メンタルって個人にもっとフォーカスするものだと思っています。もちろん、チームに向けて行うことで個人の変革を促すこともできます。しかし、私がうつ病になり、精神科に通っていた際に感じたメンタルに向き合う仕事の人たちへの不信感から1対1で向き合うことがとても大事だと思うようになりました。

私自身がサポートできるアスリートの数には限りがあります。あの時の高校時代の自分をサポートできる人がもっと身近にいれば私と同じような思いをさせる人を減らせると考えています。

現在では一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会を作り、もっと「1人のアスリートに1人のメンタルコーチを」というスローガンをもとに個人に寄り添えるスポーツメンタルコーチの育成にも力をいれています。
持続的に社会に貢献できるように協会という枠組みで日本スポーツ界に少しでも貢献できればと思っています。

「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」実行委員
話は変わりますが、鈴木さんは普段どのような本を読まれていますか? 差し支えなければ、好きな著者や作品、オススメなどがございましたら教えてください(ジャンルは問いません)。
鈴木さん
鈴木さん

普段はアスリート系の本を読んでいますけれども、多岐に渡ります。

最近好きなのは、禅語辞典とか心理学辞典などの辞典ですね。ハワイ語の日本語辞典、ことわざ比較辞典…… そういう辞典を集めて読んでいます。

というのも、私はTwitterのフォロワー数が14万人もいるのですが、言葉を大切にするスポーツメンタルコーチとしても活動しています。

日本語の言葉と海外の言葉って全然違いますし、英語なんかは言葉の成り立ちを見るだけでも面白い。同じように日本語も成り立ちや背景をしると非常に面白いんです。その一つ一つにメンタルの解釈もあるので言葉の勉強は終わりが見えません。笑 一つの細部にこだわって言葉を使うと、なんかまたいろんなものの見え方がすると思っています。

「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」実行委員
次にプライベートのこともお聞きしても宜しいですか。鈴木さんは、お仕事以外の時間はどのように過ごされていますか? 趣味や最近夢中になっていることがあれば教えてください。
鈴木さん
鈴木さん
最近は焚き火にはまっています。焚き火の効果は心理的にも影響があります。個人種目を支えるチームを形成する際に焚き火を使ったワークなども考案しています。書き綴りながら、プライベートと仕事の区別が全くないですね。笑

仕事がない時には温泉にいったり、身体を動かしたり、フィジカルのケアに余念がないです。メンタルだけでなく身体の健康は心にも繋がってきますからね。

「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」実行委員
今後チャレンジしてみたい執筆テーマはございますか? また苦しんでいる読者、「メンタル本大賞」に応援メッセージをいただけませんか?
鈴木さん
鈴木さん

8冊書いてきて、モチベーションに関わること執筆や仕事がすごく多かったのかなと思っています。

最新刊になりますが、『潜在能力を100%発揮する方法』(KADOKAWA)という、潜在能力を高める本を書きました。

この本は、コロナ禍を乗り越えるためにどんなメンタリティが必要だったのか、をふり返る上で大事な経験だったなと思っています。急激な世の中の変化に対して、即効で対応できる手法を余すことなくお伝えしている本になります。

自分自身のパフォーマンスを高める上でメンタル面からアプローチ出来ることはたくさんあるのですが、今私が一番伝えたいなと思うテーマが【自信】になります。

最近だと、自己肯定感という言葉が流行ってはいるのですが、自己肯定感というのは心理学辞典には載ってはいないです。自己を肯定する以上に大事だと思っているのが「自己効力感」なんです。自己肯定感で疲れてしまった人に向けて【本物の自信】について綴って行けたらと思っています。

今回「メンタル本大賞」のノミネート作品に選ばれまして、本当に光栄に思っております。苦しんでいる読者もたくさんいると思います。そんな方にお伝えしたいのは「苦しんだからこそ得られるメリットが何なのか?」と考えていただきたいなと思います。

その答えは当然人それぞれ違います。自分自身で探さなくてはいけません。他人と一緒なんてありえません。その違いことが人生の醍醐味だと思っています。しかし、その道標がないとなかなか1人では前に進めないものだと思います。私自身もうつ病の時にたくさん読んだ本のお陰で今があるのだと思っています。だからこそ、今苦しんでいるそのあなたの気持ちを少しでも支えられるような私の本でありたいなと思っております。最後までお読み頂きましてありがとうございました。

「メンタル本大賞」実行委員
「メンタル本大賞」実行委員
「苦しんだからこそ得られるメリット」という発想に至るには、この「メンタル本大賞」サイトに訪れている方にとってはまだ難しいことなのかも知れませんが、辛かった過去をプラスの経験にして「病気になってよかった」と言える人を増やしたいというのは「メンタル本大賞」の意義として、実行委員会として願っていることでもあります。

コロナ禍において、アスリートに限らず、サポートするスポーツメンタルコーチの方々は苦難にいまだチャレンジし続けている状況だと思います。今後の鈴木さん、メンタルコーチ・スポーツメンタルコーチの皆さまのご活躍を心より応援しております。お忙しいところ、ご協力ありがとうございました。

編集者さま(三五館シンシャ)
インタビュー

鈴木颯人さまからのお知らせ

鈴木颯人の最新作
『メンタルコーチが教える 潜在能力を100%発揮する方法』
(鈴木颯人 著/KADOKAWA)

便利な世の中が、生きにくい日々を作っている。現代は以前にまして、はるかに豊かになったはずなのにどうして心を蝕む人が後を絶えないのか?それは皆、自分以外の誰かやヒーローになろうとしているから。

自分らしく、自分の感覚を研ぎ澄まし、自分を信じるべきではないか!?…スポーツにビジネスに…現代社会のあらゆるシーンで悩む人たちを救う一冊。

本書は、このような方にお読みいただきたいです!

  1. 仕事やスポーツの結果、日常生活でさえも自分を追い詰めてしまっている人
  2. 人付き合いや会社、組織やチームで生き辛さを感じている人
  3. ライバルに囚われすぎて肝心な自分を見失っている人
  4. 成功目前のあと一歩でいつも失敗する人
  5. 行動の一歩を踏み出す勇気が欲しい人

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厚生労働省|みんなのメンタルヘルスには、相談窓口や医療機関についての情報が掲載されていますのでご参考ください。