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【PART5】著者インタビュー(平光源さま/精神科医)

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「#あな生き」の著者であり、メンタル本大賞の選考委員を務めていただいている、平光源さん(精神科医)のインタビューを8日連続でお届けします!

あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから
平光源 著
サンマーク出版
2021年4月発売

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【PART5】平光源さんインタビュー

医学部を目指し始めたのは幼稚園のとき

― 幼稚園のころから、医学部に入ることをイメージされていたそうですね。

医者の子どもとして生まれると普通にあることなんですが、何気なく大人が口にするんです。

「光源ちゃんはお利口さんね。きっとお父さんみたいにお医者さんになるのね」

親同士の何気ない会話で、子どもに対してというよりは、母親を喜ばせようとするお世辞なんでしょうけど。

子どもはちゃんと聞いてるんですね。
知らず知らずのうちに「医者にならないとダメなんだろうな」みたいな感じになってくるんですよ。

― 医者の家庭に生まれるのも、いいことばかりじゃないんですね。なんだか、進路が狭められている気がします……

開業医の子どもはもっと大変です。
脳外科や神経内科にあるMRIなどの医療機器は、最新式だと1億5000万円ほどするんです。
親の代だけで返済できなくて、子どもが継がなかったりすると大変なんですよ(笑)

― うわぁ!

今は良くも悪くも、いろいろな価値観が多様化しているのと、以前ほど医者ってそんなに尊敬される感じでもないですし、すごく儲かる仕事でもなくなっています。

だから自分の子どもを医者にしたくないっていう医者も多いんですよ。
子どもが進みたい道に進めばいいっていう感じで。

僕のころはまだやっぱり、「医者の子供は医者になる」みたいな…… そういうプレッシャーはありましたね。

自分がコントロールできない「課題」を分離する

― 「#あな生き」には、一日に訪れる患者さんの50人に2人が「死にたい」とおっしゃると書かれていました。そのようなストレスフルなお仕事の中で、光源さん自身はどのようにメンタルを保ってらっしゃるのでしょうか?

僕もいろいろと悩んだんですけど、僕ができることって、患者さんの母親とか父親の代わりは当然できないので…… 一緒にいる短い診察時間の中で、自分ができるベストを尽くすことだけだなと。

アドラー心理学で言うところの「課題の分離」、自分がコントロールできる事(自分の課題)と自分がコントロールできない事(他人の課題)を分けて、「あとは患者さんの課題」と考えるしかないと気づいたんです。

また、これが本当かどうかはわかりませんが、万が一人間が亡くなってしまったとしても、この世は「修行の場」と考えているので、「病気や不幸、それにかかわる喜怒哀楽の感情もすべてがギフト。大切な学びである」といった感覚もあるので、クヨクヨしすぎないでいられるのかもしれません。

自分がやるべきことをきちんとやって、目の前の、次にいらっしゃる患者さんのために、全力を注ぎたいと考えています。

こんな風に思えるようになったのは、本当にここ2~3年の話なんですけどね。

― 「課題の分離」は私たちにとっても大切なキーワードですね!

得意料理はなんと本格的「あんかけもやし〇〇」と「ニラ南蛮〇〇」

― ちなみに、お休みの日や余暇の時間はどのように過ごされているのですか? 趣味はございますか?

趣味は猫ですね。
あと、気分転換によく料理をしています。

うちの奥さんは僕をおだてるのが本当に上手いので(笑)
それにまんまと乗っかっちゃってますね。

僕はラーメンを作るのが好きなんですよ。
例えば、あんかけもやしラーメンやニラ南蛮ラーメンとか。
いろいろとアレンジして作るんです。

― ずいぶん本格的ですね!

奥さんは「すごく美味しいね!これ食べたら外食なんかできないね」って言ってくれるんですよ。
それにまんまと騙されて「よし!また作るか!」という感じです(笑)

― 動画を拝見しましたが、光源さんのことを100%肯定してくれる、素晴らしい奥さまなんですよね!

料理は患者さんにも勧めています。
例えば手打ちうどんですね。

蕎麦は難しいのですが、手打ちうどんって意外と簡単なんですよ!

家にある小麦粉100グラムに、水50グラム(小麦粉に対して水半分)。
それに、塩5グラムを入れてかき回しているうちに、だんだんかたまりになってくるので、それを20分こねます。

何も考えず、ただただこねる動作がストレス発散にいいんですよ!

固まったら、麺棒で伸ばして切って茹でるだけ。

これがなかなか美味しいんです。
是非是非やってみて下さい。

自分がやってて楽しいこと、自分の回復にとって良いことが、家族にとっても良いことにつながる…… それが一番いいと思います。

家族に食べてもらって、喜んでもらうと達成感も感じられますしね。
一食分奥さんが作らなくて済むので、夫婦仲が改善したりします(笑)

― 手打ちうどんは簡単そうなので、ぜひ今度チャレンジしてみたいと思います!

PART6 につづく
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