「メンタル本大賞」の趣旨にご賛同いただき、受賞作品の審査に携わって頂く方のプロフィールをご紹介します。
古山有則さまよりご寄稿いただいた書評一覧
2023ノミネート作品 審査コメント
選考委員プロフィール
古山有則(こやま・あきのり)
メンタルトレーナー
大学院修了後、相続専門税理士法人に勤め、その後独立。
燃え尽き症候群や円形脱毛症をきっかけに、書籍を1万冊以上読み漁る。
高校時代に野球の国民体育大会(国体)優勝で培ったメンタル強化メソッドを統合し、
「今が人生でいちばん楽しい」状態を常にアップデートできる独自のメントレを導き出す。
「あなたが今、どんな状況・どんな状態だったとしても価値がある」というメッセージを届けるのがミッション。
著書
『嫌いな人がいる人へ』(KADOKAWA)
『「孤独ちゃん」と仲良くする方法』(大和出版)
『ココロちゃんの取扱説明書(トリセツ)』(あさ出版)
公式サイト・SNS
Instagram
Voicy 自分と向き合う『自問自答』ラジオ
メンタル本大賞®2023 選考委員MVP賞
メンタル本大賞®2022 優秀賞
「重っ!」
ありがたいことに、2022年メンタル本大賞の優秀賞を受賞させていただきました。
授賞式で、トロフィーをいただいたときに感じたことです。
物理的な重さもありますが、この賞に詰まっている「想い」を受け取ったと感じました。
メンタル本大賞実行委員会の想い、出版社、編集者、イラストレーターの想い、読者の想い、著者の想い。
書籍の原稿は、私がWordに向かって1文字1文字打ち込んでいきましたが、それを編集をする人がいて、より伝わるように表現する人がいて、完成した書籍を運んでくれる人、並べてくれる人、読んでくれる人がいるんだなと思いました。
1人1人が持っている「想い」が、バトンのように次の人へ次の人へと共鳴していっているのです。
あなたが少しでもピンときた言葉には、多くの人の「想い」が乗っています。
読者のあなたが、少しでも心が軽くなることに貢献できたら、とても嬉しく思います。
<PR>選考委員告知
古山塾/メンタルトレーナー相談室
『あなたが今、どんな状況・状態だったとしても価値がある』
毎日30件〜50件の悩み相談を受けている私、古山有則が本気で回答します(600円/月 *初月無料)。
選考委員メッセージ
「ふざけんな、綺麗事だよ」
僕にとっての運命の言葉に出会ったとき、思わず声を出してしまいました。
今では考えられませんが、その本を部屋でぶん投げました。そのくらい苛立ち、血管から沸々と体温が上がるくらい興奮が止まりませんでした。
しかし、その言葉が耳から離れません。
SNSを触っていても、眠くなって目を閉じても、何をしていても、ふとその言葉が僕の心の奥底から湧き上がってくるのです。
そこで初めて、
「どん底にいる、こんなときでも、価値があると思いたかったんだ」
と本心に気づいたんです。
僕が出会った言葉は、次の言葉です。
「あなたが今、どんな状況・状態だったとしても価値がある」
たった1言。
この言葉に救われました。
この文章を書きながらも当時のことを思い出します。
もしも、この言葉に出会ってなかったら…。
いやもしかしたら出会う運命だったのかもしれません。
この出来事から僕はメンタルトレーナーになり、今でも継続的に僕が生きる意味だと思っています。
メンタル本大賞を通じて、出会うあなたも、素敵な言葉をたくさん吸収しようと考えるよりも、あなたにとっての運命のたった1言に出会えることを楽しみにしていただけたら嬉しいです。
推薦作品
推薦作品①『僕たちはもう帰りたい』
僕たちはもう帰りたい さわぐちけいすけ 著 ライツ社 2019年3月発売 |
評価コメント
「もう人生を終わった」
そう思って、僕は品川駅の駅のホームで、両膝をついて涙を流しながら絶望を感じました。
当時の僕は表向きは元気なキャラを演じていましたが、精神的には相当参っていました。1ヶ月で15キロ体重が減ってしまったり、500円ハゲができたりしていました。
あのときの僕が心の底から欲しかったことが、この書籍に書かれている「帰りたい」です。
期待、責任、同期と比べて感じること、すべて、1つ残らず、すべて放り出したかった。会社の夏休みに、社宅にいることが嫌すぎて、夜行バスに乗って、横浜から金沢に行きました。
とにかく、当時の僕はすべてから離れたかった。
本書を読んで過去の自分に伝えたいことは、
「いいだよ、家に帰っちゃっても」
「仕事をやめちゃってもいいだよ」
いいんだよ、それで。
周りの目なんて気にしなくてもいい。
もうたくさん頑張っているよ、もっと頑張らきゃいけないではなく、頑張っている自分をもっと大切にしてほしいな。
本書を読むことで、もっと会社に対して軽い気持ちを持っていいということ。
頑張り屋さんのあなただからこそ、自分を追い込んで、自分を責めて苦しんでいるはずです。
少し緩めてもいいんですよ。
肩の荷を下ろせると思います。
推薦作品②『「死にたい」「消えたい」と思ったことがあるあなたへ』
「死にたい」「消えたい」と思ったことがあるあなたへ 河出書房新社 編 河出書房新社 2020年11月発売 |
評価コメント
この書籍は、授業に取り上げて読み進めていくほど、「必読」とする価値があります。
誰しも人生のどころかで考える死について。
書籍を読み進めていくと「死にたい」「消えたい」に対して十人十色の考え方があると驚きました。
どんな考え方が正しくて、この考え方は間違っているのではなく、色々な考え方がある。
心が成熟する前に、本書を読むことで、自分の価値観を周りの人に押し付けなくなると思いました。
怖いのは、何気なくふと発した言葉が、心をエグる言葉になるかもしれません。
学生時代の僕は死にたい、と考えていました。生きる目標も目的もない僕が生きている価値ないと思っていたんです。
そこで親友はこんなことを言ってくれました。
「あきのり(僕の名前)は素敵な考え方を持っているよ。それをもっと発信してよ。待っている人がいるから」
自分の考え方に自信もなく価値も感じられなかった僕に、否定も批判も価値観の押し付けもせずに、ソッと羽を与えてくれた、そんな1言に僕は救われました。
もしもひどいことを言われたり、いじられたりしたら、立ち直れなかったかもしれません。
本書を読むことで、色々な考え方を受け入れられるようになったら嬉しいです。
推薦作品③『ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう』
ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう エリック・ベルトランド・ラーセン 著/鹿田昌美 訳/山口真由 監修 飛鳥新社 2015年5月発売 |
評価コメント
もしもこの書籍に出会ってなかったら、僕がこの文章を書いていることは絶対にありません。
そう確信を持っています。
本書に出会ったタイミングは、人生の岐路でした。
体も心も限界に到達して、仕事を退職して、今後の人生に絶望していたからです。
「会社員として働くのはキツすぎるから、もう会社では働けない」
そう思った僕は、「絶対に会社では働かない」と決めました。
ということは、自分で仕事をすることしか選択肢がないと思って、様々な書籍を藁にもすがる思いで読み漁っていました。
本書の中を読み進めていくと、自分は自分が思っているよりも成長することができる、メンタルトレーナーとして生計を立てることはできることを知りました。
これはどれだけの僕にとっての希望になったか。
僕のスタートは、実績ゼロ・経験ゼロ・お金も人脈もゼロでした。
本書から、「自分に対してどのような質問をするかで、結果は変わること」を学び、こんな僕でも貢献できることはなんだろうと問うて問うて問うて、小さな1歩を踏み出すことができました。
カウンセラーだけではなく、自分の可能性に気づいてもらうために、1読していただけたら嬉しいです。
僕は100回読み込んでボロボロになってます。