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【書評】『がんばらにゃい生きかた』(評者:一條仁/社会福祉士)

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本業の傍ら、恩送りをカタチにした「ペイフォワードカフェ」という取り組みを行っている一條仁さまより書評をお届けします!

「メンタル本大賞®2023」エントリー作品

『がんばらにゃい生きかた』Jam 著(笠間書院) がんばらにゃい生きかた
Jam 著
笠間書院
2022年5月発売

書評

『がんばらにゃい生きかた』(Jam著/笠間書院)について書いていきたいと思います。

本著の中で印象に残った3つのことばを紹介した後に、本著全体の感想を書きたいと思います。

① ネガティブなほうが毎日を安全に生きられる(48ページ)

冒険や挑戦にはリスクがつきものです。
何かを追いかけている人、キラキラして見えることもあると思います。

しかしながら、そんな人のそばには安全に生きていけるよう、安心を与えてくれる存在がいるはずです。

ついネガティブになってしまいがちな人に、そういう道でもいいんじゃない、と言ってくれている気がします。

現実を現実のままみることができるのも、才能のひとつではないでしょうか。

② 羨ましくてもその次の気持ちは選べます(55ページ)

嫉妬ってなんだか嫌な感情ですよね。
するのも嫌だしされるのも嫌です。

感じないでいられたら一番なのに、と思いつつ、ついつい感じてしまうことがあります。

著者は、羨ましく思うのは当然として、その後の気持ちは自分次第で選べるよ、といってくれます。つまり、羨ましく思う→嫉妬する、ではなく、→尊敬する、であったり、目標にする、というように切り替えることができるということです。

「嫉妬するかしないかは選べる」。この発想は自分にはなかったので、印象に残りました。

③ いつでも自由になれる 自由にならないことを選んでるだけ(96ページ)

今あるものを捨てれば、自由に近づくことができます。
しかし、そうしていないのは、捨てないということを選んでいる。

つまり、自由にならないことを自ら選んでいる、というわけです。

自由になりたいけど、なれない…こう思ってしまうと、受け身に感じるかもしれません。まるで自分の人生を生きていないように感じるかもしれません。

そうではなく、意図してそうしているんだと思えるようになると、ほんの少し気持ちが軽くなるんではないでしょうか。

まとめ

本著は、読もうと思えば30分ほどで読み切れてしまいます。
しかしながら、個人的には1時間、2時間かけて味わってほしい本です。

一つひとつのことばづかいが考え抜かれているように感じます。

疲れたときに見開き1ページを味わうように読む。
そういう使い方もいいのかもしれません。

気軽に読めるという点では、特にオススメの本になっています。

評者プロフィール

メンタル本大賞 選考委員:一條仁さん(社会福祉士)
一條仁(いちじょう・ひとし)
福島県出身。2015年福島大学卒業、2017年同大学院中退。在学中は震災復興支援活動に尽力。福祉系NPOでボランティアをしたことをきっかけに、障がい者就労支援事業所に就職。海外研修で豪・シドニーに滞在し、オーストラリア福祉を学ぶ。帰国後、福祉ベンチャー企業に転職。「支援者支援」に着目し、福祉人財の育成・採用業務等に関わる。現在はIT企業にて障がい者雇用専門人事として従事。複業として、善意の循環をカタチにした「ペイフォワードカフェ」の開催や教育機関等での講演活動を行う。「思いやりを広げる人を増やす」を自身のミッションとして実践を重ねている。

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