選考委員プロフィール
平光源(たいら・こうげん)
東北地方でクリニックを開業している開業医。
高校時代、自分の不登校によって医学部受験に失敗。
3年浪人してうつになり、ある本がきっかけでうつから回復した経験をふまえて、約20年精神科医として心のケアに当たる。
支援学校学校医、老健施設往診医、いのちの電話相談医、傾聴の会顧問など、その活動は多岐にわたる。
精神保健指定医、精神科専門医、日本医師会認定産業医。
著書
『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』(サンマーク出版)
メンタル本大賞2022 ノミネート作品
公式サイト・SNS
平光源WEBサイト(総合案内)
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メンタル本大賞2021【選考委員MVP賞】受賞!
平さんには、ノミネート15作品すべての書評をご寄稿いただいただけでなく、ロングインタビューや自殺予防週間(9月10日~16日)にあたり、「今苦しんでいる方へのメッセージ」をお寄せいただくなど、ご多忙ななか多大なご支援をいただきました。
実行委員会一同、心よりお礼申し上げます。
クリスタルトロフィーと副賞のフォトブック『平光源さんが元気になれるメンタル本』を手に笑顔の平さん(フォトブックの表紙には “癒し” とお聞きしていた愛猫ナナちゃんを採用させていただきました!)。
※トロフィーと副賞のフォトブック『平光源さんが元気になれるメンタル本』は、株式会社ブックダムさまより寄贈いただきました!
いよいよメンタル本大賞、読者投票の締め切りが8月31日と迫ってきました。
もし少しでも「この本で心が楽になった」と言う本がありましたら、ご投票よろしくお願いいたします。#メンタル本大賞#平光源 pic.twitter.com/HofkAo3Fna— 平光源(精神科医)メンタル本大賞選考委員MVP (@kougentaira) August 28, 2021
<PR>選考委員告知
【自著紹介】 あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから 平光源 著 サンマーク出版 2021年4月発売 |
自殺ゼロの世界を目指して、世の一隅を穏やかに照らす光となれるよう活動している平光源といいます。
今回、サンマーク出版から『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』(#あな生き)を発刊させていただきました。
この本には、自分が、不登校になったり、うつになり死も考えた過去からどうやって立ち直ったか。
そして、東日本大震災での患者さんの死や恩師との死にどう向き合ってきたかなど、自分の20年の精神科医として思いをぎゅっと詰め祈りを込めて書きました。
日本を代表するベストセラー作家の本田健さんからは、
「何度も読み返しています。とっても優しく愛がいっぱい詰まった本だと思います。きっと、今苦しんでる人に光のような存在になるでしょう」
と本当にありがたいお言葉をいただきました。
この本が、コロナ禍の暗闇を照らす光となり、生きづらいこの世界で頑張って生きてるみなさんの心のお守りとなれたらうれしく思います。
あなたはあなたのままでいい。
生きてるだけで素晴らしい。たった一度のかけがえのない人生なのだから、本当に大切な人と自分の時間を大切にしてほしい。
そんな想いで書きました。
今日も生きているみなさんにこれだけは言いたい。
あなたは本当にすごいです。
そして、素晴らしい。 pic.twitter.com/dXgde4khbE— 平光源(精神科医) (@kougentaira) March 11, 2021
人間はどうしても育った環境や受けた教育という色眼鏡を通して、「違い」を楽しまずに、正しいか正しくないかを争う「正義の戦(いくさ)」をしてしまいます。
その争いの結果、被害者と加害者が生まれ、被害者は怒りを、加害者は罪悪感を感じながら生きることになるでしょう。
そこには、弱いものの依存と、強いものの支配が生まれます。
しかし、トランペットとバイオリンが互いに優劣を競わないように、他人を許し、受け入れることで、自分も許し、認めることが出来る。
そうすれば、無駄な正義の戦は無くなり、被害者も加害者もいなくなる。
お互いの違いを否定して競争するのではなく、それを楽しんで、協奏曲を奏でられる。
そんな世界では、世界中のすべての人が自分自身が光源として輝いているでしょう。
結果として、世を悲観して自殺する方はいなくなっているでしょう。
そんな世界を目指してみなさんと一緒に活動出来たらうれしいです。
選考委員メッセージ
私が医学部受験を目指して、高2の冬から2浪まで約1200日勉強しても受験に合格せず、心がボキッと音をたてて折れてから約2か月。
食事も味がせず、風呂に入るのもひげを剃るのも面倒くさいうつの状況が続きました。
でも、ある本に出合って、もう一度やり直してみよと思えて3浪目の医学部受験に挑戦し、今こうして精神科医として働いています。
「本一つで何が変わるのか」と思うかたがいるかもしれませんが、少なくとも私は人生が変わりました。
みなさんにとってのそのような運命の本に出合うお手伝いが出来たら、本当に嬉しいです。
推薦作品
推薦作品①『道は開ける』
道は開ける D・カーネギー 著、香山 晶 訳 創元社 2016年1月発売(文庫版) |
評価コメント
私が、うつ状態から立ち直ったきっかけの本です。
もう80年以上前の本ですが、悩みに対するあらゆる対処法が書いてあります。
自己啓発書として名高いですが、「メンタル本」の原点と言っていいのではないでしょうか。
その文章は、とにかく優しく、カーネギーの温かいまなざしで見つめられ語りかけてくるようです。
何度も何度も読み返してほしい本です。
推薦作品②『置かれた場所で咲きなさい』
置かれた場所で咲きなさい 渡辺和子 著 幻冬舎 2012年4月発売 |
評価コメント
220万部売れた有名な「生き方」の本です。
初めてこの題名に触れたときに、私自身、置かれた場所から逃げたほうがいいと思っている人間なので少しだけ反発を覚えた記憶があります。
しかし本を手に取って読み進めるうち、その思いがひっくり返りました。
2.26事件で目の前で父親を殺されたにもかかわらず、シスターとして人を許す渡辺和子さんの覚悟。
その「置かれた場所で」、その犯人の息子を受けいれ抱きしめる人間愛には、だたただ、胸を打たれ心が洗われます。
真似は出来なくてもいいので、行間からにじみ出る優しさを感じてもらいたい一冊です。