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【書評】『君か、君以外か。 君へ贈るローランドの言葉』(評者:實山美穂/元書店員)

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閉店前の文信堂書店 長岡店で文芸書・ビジネス書を担当。現在、小学館の小説ポータルサイト「小説丸」にもコラムを寄稿されている 實山美穂さま(元書店員) より書評をお届けします。

「メンタル本大賞®2023」エントリー作品

『君か、君以外か。 君へ贈るローランドの言葉』ROLAND 著(KADOKAWA) 君か、君以外か。 君へ贈るローランドの言葉
ROLAND 著
KADOKAWA
2021年7月発売

書評

「俺か、俺以外」なんて、本当に言う人がいるのか、とはじめて聞いたときから、衝撃でした。
なぜそんなに自分に自信が持てるのか?と不思議にも思っていました。
他の人からこの台詞は聞いたことありませんが…

その衝撃の台詞がそのままタイトルになった本、『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』はタイトルだけではなく、内容も合わせて反響がありました。

そのROLANDさんの書籍第2弾、『君か、君以外か。 君へ贈るローランドの言葉』がメンタル本にエントリーされました。
タレント本がエントリーされたということで驚き、読んでさらに衝撃を受けました。

このオリジナリティあふれる文章の端々から、言葉の強さを感じます。
使われる言葉がキツいわけではなく、ユーモア、包容力、優しさを感じたのです。

著者は、世界を少しでも明るくしたいと思ってこの本を書きました。
自身の、カッコ悪かったであろうところも読者に明らかにしています。
そのため、カッコいい名言集ではなくて、結果的に、誰にも真似できないカッコ良さを生んでいます。

自分の悩みなど、この人の前では何の影響もないのだと、ショックを受けるどころか、ポジティブな言葉の数々に、悩みも吹き飛ばされるようです。

このビッグマウスともとれてしまうポジティブさが、なぜかクセになりました。
言葉の力を信じている著者だからこその、世界を変える言葉の数々なのだと思います。

もしかしたら、ホストや実業家としての著者を身近に知っている人でさえ、知らずにいたことが、この本には書かれているのかもしれません。

騙されたと思って、読んでほしいです。
そしてファンになってほしい。

ROLANDさんの本は、2冊とも、著者に支払われる印税が、子どもたちの育英と各種医療機関のために全額寄付されます。

実際に1冊目の印税は寄付され、海外で学校も作られたそうです。
こんな寄り添い方があるのかと、ただただ圧倒されます。

最後まで読んでください。
この本は、メンタル本です。

評者プロフィール


實山美穂(じつやま・みほ)
大学で心理学などを専攻し、卒業後、文信堂書店に入社。文芸書・ビジネス書他担当。文芸書担当を機に本屋大賞エントリー店となり、新書担当を機に新書大賞の投票に参加し、興味の赴くまま御書印プロジェクトにも参加。基本、本を読んで猫と遊んでいれば満足。2023年4月10日をもって、文信堂書店長岡店がCoCoLo長岡より撤退。それにあわせて文信堂書店を退社し、今に至る。小説丸の、書店員さんのコラムに参加。

公式サイト・SNS
小説丸|週末は書店へ行こう!目利き書店員のブックガイド(vol.98)
note|御書印プロジェクト(公式)

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