著者・翻訳者メッセージ

【PART1】推薦作品『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』著者インタビュー

「メンタル本大賞」実行委員の細貝しょう(紹介コメントはこちら)が推薦!

『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』(サンクチュアリ出版)の著者、F太(えふた)さんと小鳥遊(たかなし)さんのお二人にお話をうかがいました。

この作品は「仕事術」がテーマの本ですが、キャッチコピーにある通り「しんどいがラクになる」メンタル本(今後部門に分けてご紹介する際は【仕事術部門】に属する)と考えています。

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作品紹介(サンクチュアリ出版)

要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑
F太、小鳥遊(共著)
サンクチュアリ出版
2020年4月発売

F太さんは学生時代から様々なコンプレックスを抱きながら挫折をくり返し、いまはTwitterで多くの支持を得ています。フォロワーは約26万人。

そして小鳥遊さんは発達障害の注意欠如・多動症(ADHD)と診断され、2度の休職を経て、現在は一般企業に会社員として勤務しています。

お二人はこう言います。
自分の弱みはそのままに、仕事の苦手意識はなくすことができると。
必要なのは「やり方」であって「根性」や「心構え」ではないと。

本書では多くの試行錯誤と数えきれない失敗を経て お二人が構築されてきた「仕事のやり方」を惜しみなく紹介しています。

仕事のことで悩む人はもちろん、発達障害当事者や発達障害グレーゾーンと呼ばれる人のうち、なかなか仕事がうまくいかない人に役立つ1冊となっています。

詳しいご紹介・立ち読みはこちら

著者インタビュー PART1

4回にわたってお送りするロングインタビュー!
今回は第1回をお届けします。

F太さんと小鳥遊さんの出会い

― このたびはお忙しい中、お時間を頂きありがとうございます!
お二人にとって、この作品は何冊目の本となりますか?

F太さん(以下「F」):
僕は電子書籍を入れると3冊目です。

小鳥遊さん(以下「小」):
私は1冊目です。

― この作品はお二人の共著ですが、構成はどのようにして出来上がったのか、経緯について教えていただけますか?

小:
F太さんと二人でやっていた「要領が良くない、と思い込んでいる人のための仕事術」というイベントが基になっていたので、共著という意味ではすんなり入ることができました。
本の構成としては、各章の一番大事な部分はF太さんに書いて頂いて、その後に続く各論は私が書く事が多かったですね。
それをお互い見て「ここはこういう風にしようか」とデータでやりとりをしながら、完成していきました。

F:
このイベントに編集を担当してくださった宮崎さん(サンクチュアリ出版)がいらして、「この内容を是非本にして届けたい」とお声をかけて頂いたのがきっかけです。
イベントでは、ADHD(※)という特徴をお持ちの小鳥遊さんが克服するきっかけとなった、タスク管理についておもにお伝えしていたんですが、「上手く要領よく立ち回れない人達が傷つかない仕事術として本にできないか」というお話を宮崎さんから頂いたんです。
小鳥遊さんとやりとりしていくうちに、「タスク管理をテーマに詳しく書けそうだ」となって、だんだん本の方向性が見えてきたという感じです。

(※)注意欠如・多動症(ADHD)とは
発達年齢に比べて、落ち着きがない、待てない(多動性-衝動性)、注意が持続しにくい、作業にミスが多い(不注意)といった特性があります。多動性-衝動性と不注意の両方が認められる場合も、いずれか一方が認められる場合もあります。
(出典:みんなのメンタルヘルス|厚生労働省

― イベントはどのような形で進めていらしたのですか?

F:
このイベントでの小鳥遊さんの話が僕らみたいな要領がよくない人にとって、めちゃくちゃ参考になるものばかりで!
僕は、いかに小鳥遊さんの話している内容が素晴らしいかを解説するような役割でした。
本を作る時も同じような感じで、小鳥遊さんが書いた文章に対して「ここはこんな風に書くと僕らみたいに悩んでいる人に響くのでは?」といったことをお伝えしながら、修正させて頂いて出来上がった感じですね。

― 編集者の宮崎さんとはどのように連携を取られたのですか?

小:
基本的にはWEBでのやりとりがメインでした。
ただ、私にとっては1冊目の本だったので、思い出作りも兼ねて毎週木曜日の夜にサンクチュアリ出版さんに通いました。
別に行く必要はなかったのですが、わざわざ宮崎さんに会いに行って本以外の話も沢山しました。
そこに、F太さんがZOOMで参加して、3人で話し合って方針を決めて、また来週という感じで続けていきました。

F太さん、小鳥遊さんが主催するイベントのようす

一番苦労した “172ページ”(F太さん)

― 本を作るにあたって苦労した点はありますか?

F:
結構苦労したページがありまして。
よく小鳥遊さんも話題に出して下さるんですけど。

小:
172ページ(CHAPTER 9-5)ですよね?
「人前で怒られると、プライドが傷つく」という内容の部分。

F:
そうです!
このページを作り込むときのやりとりがこの本を作るうえでのスタンスを象徴している、一番苦労した部分かなと思います。
人前で怒られると凹んでしまうという話をしたときに、「これに対する対策って何かありますかね?」という話になって、「そもそも人前で怒る行為自体が問題じゃないか」という結論になったんですね。
上司側からすると、少し見せしめ的な意味もあるんじゃないかと。

― まるで公開処刑されているような……

F:
はい。
人前で怒られると自尊心も傷つきますし、仕事の失敗以上のダメージがあります。
これに対するアプローチとして「こういう風に考えて乗り越えましょう」というアドバイスだけだと、インターネット上で生きている僕からすると炎上するかなと思ったんです。
「怒られる側が耐える方向でしのごうとするから、怒る側がやってもいいんだと誤った受け止め方をするんだ!」と。

そんな時に、宮崎さんからこう言われたんです。

「でも、F太さん、小鳥遊さん。実際にそれで困っている人がいるのは事実じゃないですか。人前で怒られてしまうことで苦しんでいる人がいるのは間違いなくて。確かに炎上リスクがあるのは間違いないけれど、これに対する対策を必要としている人はいますよね?」

この話を聞いて、僕たちも「確かにそうだな」と思ったんです。
そこで、何とかして人前で怒られて苦しんでいる人を救う方法はないかと考えたんです。
このページは、試行錯誤しながら、考えを重ねて書き上げたページなんですよ。

― そんなご苦労があったページなんですね……

F:
今苦労している方は、必ずしも自分だけが悪いという状況に陥っているわけではないと思うんです。
大変な思いをされている方に対して「自分自身の倫理的な正しさを保ちつつ、この状況を乗り越えるためには、どうしたらいいんだろう」と考えながら書いたんですが、時代性を反映しているかもしれませんね。

― 私も人前で怒られた経験があるので、今のお話をお聞きした後に、このページをまた読み返すと泣けて来ちゃいそうです……

F:
そうですね。
僕たちも人前で怒られて苦労した経験があるので、それをふまえて頑張って書いたページかなと思います。

172ページ(CHAPTER 9-5)

「本作りに関する全てのことが楽しかった」(小鳥遊さん)

― 小鳥遊さんは、ほかに苦労された点はありましたか?

小:
私は全く別の観点からなんですけど、「本作りで苦労した点があったかな?」と思い返してみて、嘘偽りなく、本作りに関する全てのことが楽しかったんですよ。
この172ページの修正も、確かに苦労っちゃ苦労かもしれませんが、私としては一貫して楽しかったんです。

しいて言うなら、苦労したのは仕事と執筆活動の両立だったかなと。
「時間ないな~」と思いながらやっていたことを思い出しますね。
仕事の合間に書かなきゃいけない時もあったので、そういう時は朝早く起きて朝活みたいな感じで書いていました。
でもやっぱりこの時間もものすごい楽しかったんです。

― そうなんですね!

小:
苦労したと言っても、本当に「しいて挙げれば」というレベルなんです。
何でこんなに楽しかったのかなって考えた時に、やっぱり思い入れがあって、是非伝えたいっていう気持ちが強かったからだと思うんです。
じゃあ、その思い入れって何かなと思った時に、この本って十数年前の自分に対して書いているようなものだなと常々感じていました。

当時は仕事がなかなかうまくいかなくて、辛くてどうしたら良いかわからなかったという状況だったんです。
その時の私と同じような状況の方に対して「こうすれば何かうまくいくきっかけが作れるかもしれないですよ」ということをものすごく言いたくて。
その一心でエンジンがかかって、たとえ仕事の合間で時間がなくて忙しかった時でも、全部楽しさに変わっていったんじゃないかと思います。

PART2につづく |1|234

次回はF太さん、小鳥遊さんが「この作品で一番伝えたかったこと」、「人生で一番辛かったこと」について語ってくれます。

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