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【書評】『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』(評者:川本義巳/公認心理師&メンタルコーチ)

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昨年、選考委員としてご協力いただいた川本義巳さま(公認心理師&メンタルコーチ)より、エントリー作品の書評をお届けします!

メンタル本大賞®2022 ノミネート作品

要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑
F太、小鳥遊(共著)
サンクチュアリ出版
2020年4月発売

書評

「メンタル本大賞2022」エントリー作品の紹介です。

今回は『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』です。
F太さんと小鳥遊さんのお二人著でサンクチュアリ出版さんから出ています。

この本の感想をひとことであらわすと

「35年前に読みたかった!」

これにつきます。

あれ?これ僕のことじゃないの?

本の内容は、タイトル通り「要領がよくない」人のオンパレードです。

  • 段取りが苦手
  • 優先順位がつけられない
  • 先送りしてしまう
  • ケアレスミス
  • 物忘れが多い
  • 集中力がない
  • 整理、片づけができない

などなど。

「あれ?これ僕のことじゃないの?」ということばかりでした。

自分が20代のころ「なんでそうなるんだろう?」っていつも思っていたことが、ほぼほぼここに書かれていました。

本人はなぜできないのかわからない!

あー「メンタルが弱い」というのもありましたね。

実際、僕はメンタルが弱くって……
それでうつ病にもなりましたしね。

集中力がないとか整理ができないとかに関しては、小学校のころからずっと言われ続けてきたことでした。

でも本人はなぜできないのかわからないんだよね。

この本は、それらの項目についてひとつずつ丁寧に「なぜそうなるのか」「どうすればいいのか」について解説をしてくれています。

なので、最初から最後まで通して読まなくても、目次を見て「あ!これ自分だ!」と思うところをピックアップするだけでもかなり役に立つと思います。

それとこの本のとても良いところなんだけど、冒頭で「そもそも仕事というのはこういうこと」みたいな解説があるんですよね。

まずこれを読むと「あれ?自分はなんか違ってないか?」と気付けるので、本文がより腑に落ちると思います。

いやほんとに35年前に出会いたかった本です(笑)

「自分は要領悪いんだよなー」って悩んでいる人は絶対読んでみてね。

評者プロフィール


メンタル本大賞2021 選考委員
川本義巳(かわもと・よしみ)

三重県松阪市生まれ津市在住。
うつ専門メンタルコーチ/公認心理師/一般社団法人エフェクティブコーチング協会代表理事。高校卒業後、SEとして20年以上メーカーに勤務。大手IT企業への転職を機にうつ病を発症、寝たきり状態になり、1年2か月の休職を余儀なくされる。2007年コーチングに出合い、うつ病を完全克服。それを機にうつ専門のプロコーチになることを決意。コーチング、NLP、アドラー心理学、エリクソン催眠を学び、それらを応用したメソッドを開発し、2010年個人コーチングを開始。自治体や上場企業でのメンタルヘルス研修講師や精神科クリニック、児童相談所、教育委員会での相談業務等でも経験を積み、10年間で1万件以上の相談、指導を行っている。

1日3分でうつをやめる。
川本義巳 著
扶桑社
2019年10月発売

メンタル本大賞2022 エントリー作品

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