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【書評】『セルフケアの道具箱』(評者:川本義巳さま/公認心理師&メンタルコーチ)

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昨年、選考委員としてご協力いただいた川本義巳さま(公認心理師&メンタルコーチ)より、2022ノミネート作品の書評をお届けします!

メンタル本大賞®2022 ノミネート作品

セルフケアの道具箱
伊藤絵美 著/細川貂々 イラスト
晶文社
2020年7月発売

書評

メンタル本大賞2022エントリー作品の紹介です。
今回は『セルフケアの道具箱』です。
伊藤絵美さん著で晶文社さんから出ています。

この本の感想をひとことであらわすと

「セルフケアは知っておくべき。」

です。

メンタル本の多くには、自分でやれることも書かれてはいますが、この本はそれに特化しています。
しかも100個も書いてあります。

カウンセラー歴30年の大ベテランの著者

セルフケアって、簡単なようで実は結構難しかったりするんですよね。
なぜかというと、うまくいっているかどうなのかを公平に見られる人がいないから。

コーチやカウンセラーと二人三脚だと、側でチェックをしてもらえるわけですが「セルフ」なのでね。
そこはかなり難しい。

「なんかうまく行ってないなあ」と感じると、モチベーションも下がります。

でも安心してください。
この本の著者は伊藤絵美さんです。

伊藤さんは認知行動療法の世界では名の知れた方。
著書も多いです。
しかもカウンセラー歴30年という大ベテラン。

その伊藤さんが「認知行動療法の側」からセルフケアについて書いているので、理論も実績も問題なしです。
それに100個もワークがあるから、いくつかやっていけば必ず当たりはあるはずですし(笑)

中身の話でいくと、特にオススメなのが第1章と第9章。

とりあえず、落ち着く

第1章のタイトルは「とりあえず、落ち着く」です。
これね、本当に大事なんです。

困っているときってみんな不安だし、不快だから早くそこから逃れようと思うんだよね。
でもそういうときって焦ってたりもするのでうまくいかないことの方が多いんです。

だから「とりあえず、落ち着く」。
これは大事。

落ち着く方法として10個のワークが紹介されてますが、どれもすぐにできるような簡単なものばかりです。

僕が気に入ったのは「大げさにため息をつく」でした。
意外だけど確かにそうだな。

「呪いのことば」から「希望のことば」へ

第9章は「『呪いのことば』から『希望のことば』へ」です。

言葉って本当に重要。
普段何気なく使っている言葉が、心にすごく影響を与えます。

たいしてしんどくもないのに口癖で「あーしんどい」を連発しているとそれが当たり前になっていきます。

でも本人には身に覚えがないわけ。
だって口癖がそうしていると思わないから。

そうなると「何がいけないのかわからない」という風になって、更に混乱します。
そう考えると怖くないですか? 言葉のチカラって。

この章で面白かったのは、「呪いのことばに反論する」ってやつです。

何か自分がネガティブなことを考えたらそれに対して「それ、おかしくない?」って問いかけるというものですけど、これ効果あると思うし、なんか面白そうじゃないですか。

ひとつのワークで2ページなので、どこから読んでもいいし、やれることからやればいいので、手元において調子が悪い時に試してみるのは全然アリだと思います。

これからの時代、自分のメンタルも自分で守らないといけなくなりそうなので、早いうちにこの本でやり方覚えておいてくださいね。

評者プロフィール


メンタル本大賞2021 選考委員
川本義巳(かわもと・よしみ)

三重県松阪市生まれ津市在住。
うつ専門メンタルコーチ/公認心理師/一般社団法人エフェクティブコーチング協会代表理事。高校卒業後、SEとして20年以上メーカーに勤務。大手IT企業への転職を機にうつ病を発症、寝たきり状態になり、1年2か月の休職を余儀なくされる。2007年コーチングに出合い、うつ病を完全克服。それを機にうつ専門のプロコーチになることを決意。コーチング、NLP、アドラー心理学、エリクソン催眠を学び、それらを応用したメソッドを開発し、2010年個人コーチングを開始。自治体や上場企業でのメンタルヘルス研修講師や精神科クリニック、児童相談所、教育委員会での相談業務等でも経験を積み、10年間で1万件以上の相談、指導を行っている。

1日3分でうつをやめる。
川本義巳 著
扶桑社
2019年10月発売

メンタル本大賞2022 ノミネート作品

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