エントリー作品紹介
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うつ病のぼくが始めた行商って仕事の話 ちゃんちき堂のてつ 著 文芸社 2022年9月発売 |


書評
寺田真理子さま(評者:寺田真理子)
【書評】『うつ病のぼくが始めた行商って仕事の話』(評者:寺田真理子)
加藤隆行さま(心理カウンセラー)
【書評】『うつ病のぼくが始めた行商って仕事の話』(評者:加藤隆行)
けけさま(ストレスフリーな働き方)
【書評】『うつ病のぼくが始めた行商って仕事の話』(評者:けけ)
著者 ちゃんちき堂のてつ さまよりメッセージを頂きました!
この本を読んだから、すべてのうつ病に直面する方が
その原因から遠ざかることができるわけではありません。
会社員として仕事をする中で、病気を発症した方すべてが原因から遠ざかるために、起業できるわけではありません。
それでも、思い込み、疲れ果て、
行き詰った袋小路にいると感じている誰かの脳みそが揺れる。
今あるところがすべてではない。
もうちょっと楽に生きることができる環境はあるのかもしれない。
そう思ってもらえる誰かのために、この本は書き上げました。
ちゃんちき堂のてつ
想いの詰まったメッセージをお寄せいただき、誠にありがとうございます。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
おすすめ理由を出版社さまに伺いました!
文芸社 渡邊裕文さま(販売部)よりメッセージを頂きました。ご協力ありがとうございました。
(質問1)この作品の「読みやすさ」はどのような点ですか?
約200頁あるエッセイですが、読みやすさのポイントは2つあります。
①うつ病を患っている読者と同じ目線で書かれていること
著者自身もうつ病を患っていたので、読者の気持ちを理解し、寄り添った目線で書かれております。
②TVなどメディアへ多く出演された実績があること
見ず知らずの方ではなく、素人でありながら数々のバラエティ番組などで取り上げられた著者のエッセイです。何かTVなどメディアで紹介された著者ということだけでも、読んでいただくきっかけの一つになると思います。
(質問2)読んで欲しい読者はどのような方ですか? 読むことでどのようなことが期待できますか?
今、病気に直面している方で、もし気力があったら読んで欲しいと思います。
すべての方ではないと思いますが、本作を読んでいただくことで、病気と病気になる場所から逃れられないという「殻」を破ることが出来ると信じています。
また、ご家族や知人にうつ病の方がいる方にも読んで欲しいと思います。
「こうしなければいけない」「こう生きなければならない」が少しだけ緩むこと。
そんな目線で見守ること。
周囲のそんな余裕が、ご病気の本人にとって必ずいい効果をもたらすと思っています。
(質問3)この作品の「オリジナリティ」はどこにありますか?
1つの成功例として各メディアで取り上げられていることがあげられます。
まだテレビなどメディアの力は大きいと感じており、そこで取り上げられることが「私にも可能性がまだまだある」という希望に繋げられると感じております。
具体的には、2022年12月20に『NHK NEWS おはよう日本』、2023年1月15日テレビ朝日系『サンデーLIVE』。過去には『ザ・ノンフィクション』(フジ)、『Nスタ』(TBS)、『モヤモヤさまぁ~ず2』『アド街ック天国』(テレビ東京)など多数あります。
(質問4)この作品の企画背景・執筆意図、読者に伝えたい想いなどおすすめしたい理由を熱く語ってください。
著者自身、うつ病(自律神経失調症)を患いました。
うつ病には様々な原因があり、症状がありますので、専門知識を持った心の病気の専門家ではない著者の一つの体験談だけでは本当に悩んでいる方々に必要としていただけるのか疑問がありました。
ただ、著者が前職で培った起業・経営のノウハウをもとに立ち上げたちゃんちき堂という「小商い」の集合体が培ってきた10年は、経営のプロとしてのノウハウをつぎ込んでおり、著者のようにハンデを背負った方でもできるであろう働き方の生きた実例として、一定の割合で必要としている方がいると思います。
著者のような生き方(選択肢)を知っていただくことで、少しだけ心が軽くなったり、病気の原因から距離を置く知恵にならないかという想いから著者は執筆されました。
(質問5)メンタル本大賞は選考観点のうち「しんどい・生きづらいと感じている方へのメッセージのあたたかさや優しさ」と「メンタルヘルスの啓蒙活動に対する協力姿勢」を重視しています。
非常に重視している点に共感いたします。
読者と同じ目線だからこそ、伝わるメッセージがあると思います。
著者が行商をしていたら初めてお会いする男性から「本を読みました!」と声をかけられたそうです。彼は二度目のうつ病を患っており、会社を休職しているとのことでした。
「本の中の一節、うつ病になるのは自分のせいじゃないよねってところを読んで、すとんと落ちたんです。そうか、ぼくの病気はぼくのせいじゃないんだ!って。そうしたら、ものすごく楽になって!」とうつ病の方とは思えない笑顔で語ってくれたそうです。
うつ病は周囲がその苦しさを理解しがたい病気だと思います。
「わからない」ことに苦しみ、周囲の方々もどうにか手を差し伸べたいと思われています。
彼ら、彼女らのこれから先の人生に不安を抱える関係者の方に、病気の療養期、そして回復期、次のステージを考える時に「手伝うことのできる」1つのツールとしても使っていただきたい想いが込められています。
メンタル本大賞へのメッセージ
今回、初めてエントリーさせていただきました。
私の勉強不足により、こんなに意義のある『メンタル本大賞』があるということを知りませんでしたが、今回のエントリー結果に関係なく、今後『メンタル本大賞』の益々の発展のため、何かのお役にたてればと思います。
読者投票コメント
(ご注意)
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読者投票コメント
てつさんは、私の友人であり、仕事仲間です。うつ病と闘いながら日々を楽しく、時には病で辛いこともありますが、それでも歩くことをやめないとても日々を一生懸命過ごしているなァと感じます。本の中では私の知らない過去のてつさんにも会えて、楽しく読ませて頂きました。嘘・偽りのない内容で今現在、うつ病に悩む人にこんな生き方もあるんだと思わせてくれる読んで損はない一冊になってると思います。(コチカ)
どうしてシフォンケーキを売ることになったのか、頑張りすぎない商売の仕方がよくわかります。この本を読んでシフォンケーキも注文しました。(へいろん)
現在の環境からどのように”らしく”いられるか深く考えさせられました(あんどう)
哲さんを以前から知っており、現実が書かれているから。(あみさ)
普段本を読まない私でも、本を開いたらどんどん読み進めていき、分かりやすい文面で引き込まれてしまった。うつ病の方が身近にいるため、そうだったんだなと勉強にもなりました。(しー)
私は障がいと難病を持つ子の母であり、インクルーシブ飲食店を営んでいます。子育てと仕事の両立が大変で何度か調子を崩した時に、哲さんのことを知りました。私も自分や家族を大事にしながら自分らしく生きられる働き方やこの国の未来を担っていく子どもたちにできることは何か?共生社会とは?差別とは?人権とは?インクルーシブ教育とは?福祉とは?何なのか実体験から考え続けてきたので、体験は違いますが哲さんの体験や考えと共感できることが多く、この本に好感を持ちました。(成木テラスmahalo)
知り合いにうつ病の子がいるので、ちょっと勧めてみたいなぁと思っています。(emina)
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