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【PART4】著者インタビュー(古宮昇さま/心理学博士)

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『ほどよい距離が見つかる本』(すばる舎)などの著書で知られる、古宮昇さん(心理学博士/公認心理師・臨床心理士)のインタビューを5日連続でお届けします!

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古宮昇さんインタビュー【PART4】

― 古宮さんご自身も、20年以上に渡って、お金を払ってプロのカウンセリングを受け続けていらっしゃるそうですね。

私たちはどこまでも改善の余地があって、一生成長し続けることができると考えています。
「成長し尽くしました」「癒し尽くしました」ということはあり得ないので……。

今の時点で完成したら、さらなる次のレベルへ……。
成長に終わりはないと思います。

― 著書『ほどよい距離が見つかる本』では、心理カウンセラー自身が心の中の矛盾や不一致を抱えていると、クライアントに対して効果的なカウンセリングが行えないとの指摘がありました。

まず自分自身がじっくりカウンセリングを受けて、心の傷を癒して、援助能力を高める必要があると思います。
少しでも曇りがあると、カウンセラーとしての能力は制限されてしまうように感じます。

― 話は変わりますが、古宮さんはご自身のプロフィールに「スピリチュアリティはとても大切」と書かれていますね。「スピリチュアリティ」とは何ですか?

わたしにとって「スピリチュアリティ」とは、この現実世界で生きることの基底にあるもので、日常のすべてのこと、つまり、働くことも、遊ぶことも、人づきあいも、すべてがスピリチュアルな活動です。

「現実世界から離れたキラキラ・ふわふわ」したものでもなければ「あやしいもの」でもありません。
スピリチュアルな叡智は、現実世界で幸せに生きていくことに、とても役立ちます。

私は、本格的な心理学の研究に加えて、たくさんのスピリチュアルな修業を積んできました。

(文庫)新装版 神との対話1
ニール・ドナルド・ウォルシュ 著/吉田利子 訳
サンマーク出版
2018年4月発売
愛すること、生きること
M・スコット・ペック 著/氏原寛・矢野隆子 訳
創元社
2010年8月発売

『神との対話』は、私がとても大切にしている本です。
スピリチュアルな真理を知ると人生の見方が変わり、感じ方も行動も変わります。
そんな深い智恵を伝えてくれる本です。

『愛すること、生きること』は、じっくり読むことで自分の心と人生に向き合うことを支えてくれる、そんな本です。

― 『愛すること、生きること』は文章量が非常に多く、読み応えのある作品でした。何度か読む必要があると感じましたが、精神科医の著者がクライアントと真剣に向き合いながら、理論的にまとめられた本という印象でした。

ドクター・ディマティーニの『世界はバランスでできている!』、『神との対話』、『愛すること、生きること』はいずれも根底はスピリチュアルですが、『愛すること、生きること』は精神科医の方が書いた本なので、メンタルヘルスの本と言ってもよいかもしれませんね。

― カウンセラー向けの本でしょうか?

カウンセラーの方にもオススメですが、自分を見つめて人として成長したい、と考えているすべての方にオススメです。

カウンセリングを例に挙げると、なるべく短い時間やセッション数で、苦しみや辛さといった「症状」をなくす方法、心を見つめて自分自身の成長を促すことにより、結果的に「症状」が軽くなる方法の2つのアプローチがあります。

後者のように、自分の人生を見つめて成長したい、と考えている読者にオススメの本ですが、前者のように苦しみや辛さの「症状」を手っ取り早くなくしたい、すぐに楽になりたいという方にはオススメしにくい本ですね。

PART5 につづく |123|4|5

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