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【書評】『がんばらないことをがんばるって決めた。』(評者:浅川英明/心理カウンセラー)

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大手企業で勤務する傍ら「メンタルノイズ心理学」を活かして、心理カウンセラーやコンサルタントとしても活躍中の浅川英明さまより書評をお届けします!

メンタル本大賞®2022 ノミネート作品

がんばらないことをがんばるって決めた。
考えるOL 著/おさつ イラスト
KADOKAWA
2021年11月発売

書評

この本は、「頑張り屋さんでまじめ、だけど、なぜかうまくいかない」という方におすすめしたい本です。

私は、この本を読んで、
「これは、読むセラピーだ」と思いました。

読んでいくうちに、自然と癒やされて、
「楽に楽しく生きていこう」そう思える本だからです。

また、語り口がとても等身大で、無理をしていない感じが素敵です。

カウンセラーとしてもおすすめしたい自然体の生き方

唐突ですが、この書評を読んでくださっているあなたは、

「同年代の友達や家族とお茶しながら愚痴を言ったり、好きなことの話をしていたら、悩みが軽くなった」

そんな経験はございませんか?

この本は、まさにそんな経験ができる本でもあります。

ところで、この本の著者は、20代の会社員の女性だそうで、今まで営業職として頑張ってきたけど、体調を崩され、「がんばらないことをがんばる」と決められたそうです。

それからというものの、自分の好きなモノやコトを大事にされながら、日々の幸せや楽しさを見つけ、ゆるやかに軽やかに、自然体で生きておられている印象です。

その生き方は、同じような経験をした私としてはとても共感が出来ますし、カウンセラー目線としても、おすすめできる生き方をされていると思います。

共感エピソード

どんなところがおすすめかと言いますと、たとえば以下のような一節。

誰かにとっての特別よりも、自分にとっての特別を大切にできる大人でいよう。(中略)何者かになるよりも、自分が好きな自分でいられることのほうがよっぽど尊いじゃんか。

出典:『がんばらないことをがんばるって決めた。』考えるOL 著、おさつ イラスト/KADOKAWA(p26)

この一節は、著者が新入社員になったときのエピソードからくる一節です。

具体的には、入社時の研修で「自分以外の何者かにならないと、誰かの特別にはなれないし、これから生きていくために、特別な役割を担えるようにならければならない!」と頑張り、疲弊するのですが、研修後、大好きな牛丼を食べ、この一節の考えにたどり着きます。

わたしは、この一節から、

だれかが作った「~するべき」「~しなければならない」に盲目的に従うのではなく、自分の「好き」「楽しい」「特別」を大切にすることが大事

だと改めて考えさせられました。

頑張り屋さんだからこそ大切なこと

特に頑張り屋さんの方ですと、会社や社会、家族や上司といった誰かの期待や信頼に応えるために、自分の気持ちよりも優先して、必要以上に頑張ってしまい、疲弊してしまう。そんなパターンが多いように思います。

そういった時に、

「自分にとっての特別やそれを好きな自分を大切にする」

それができるだけでも、心が軽くなり、毎日に楽しみや豊かさを見いだせるように思います。

この本には、それに役立つ一節がたくさんあります。
少しでもご興味がある方、是非お手にとって読んでみてください。

評者プロフィール


浅川英明(あさかわ・ひであき)
心理カウンセラー(メンタルノイズマスターカウンセラー)
1987年、東京都出身。学習院大学文学部卒業。学生ボディビルでは全国五位に。その実績を買われ、某大企業に在籍。億単位のプロジェクトを複数回経験、2,000名を超える苦情処理、買収交渉など、サラリーマンの実績を積むが、仕事等のストレスでダウン。人生を自問する中で、メンタルノイズ心理学に出会い、仕事・お金・人間関係などの問題を解決し、楽しく豊かな人生に変わる。2021年11月以降、自身の経験を生かし、
カウンセラー、コンサルタントとしても活動中。

公式サイト・SNS
カウンセラー紹介|一般社団法人メンタルノイズ心理学協会
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