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【書評】『毎日みるだけ! 自己肯定感365日BOOK』(評者:佐々木戸桃/文筆家・セラピスト)

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セラピストとして、自分と同じHSP気質の医療・介護従事者クライアントのケアをしながら、文筆活動をされている佐々木戸桃さまより書評をお届けします!

毎日みるだけ! 自己肯定感365日BOOK
中島輝 著
SBクリエイティブ
2021年11月発売

メンタル本大賞2022 ノミネート作品

書評

“パッと開いたページがその時の自分に必要なこと”ーかつて耳にした言葉がすかさず過った本です。
だとしたらライトな感覚で拝読できるかな、と思いきや、「自己肯定感」の基礎がしっかりと説かれており、何より365のメリハリあるパターンに斬新さを覚えました。

自己肯定感のあり方を1から知りたい層に、一日一回どのページを開いてもいい、という気軽さを楽しみながら学び、ランダムに実践するうちにいつしか自己肯定感が高まっていた、という達成感も得易い構成が印象的な一冊です。

巷では「『自己肯定感』のあり方により人生における幸福度は変わってくる」とよくささやかれますが、(そう言われてもそもそも自己肯定感って何だろう?)と感じる人々も多いのではないでしょうか。
そこへ『自己肯定感』を一から丁寧に説明してくれる教科書、としてぴったりなのがこの本でもあろうかと。

もっとも分かり易かったのは、p23のイラストです。木を例にした“自己肯定感を6つに分けた解説図”を眺めるだけでも、なるほど!となり、本題の365のワークが実践しやすくもなるでしょう。

本書では『アファメーション・予祝・引き寄せ』というワードがそこここに出てきます。
これぞYouTubeなどのスピリチュアル系動画を見て安心を得ている層には特に、入りやすさがありそうです。

但し、これらのワードは著者の中島輝先生がきちんとエビデンスを交えて説明なさっているため、ふわりとしていない感、がしっかりとしていて安心でもありました。

また、『直感は熟考の産物』といった説明も随所に見られますが、これは自身がかつて師事した某精神科医による“MRI実験データ”を元に構成された論文で知った内容そのものです。

このように医学・脳科学と向き合っている内容も、メンタル本としての大切な役割を担っていると感じます。

評者プロフィール


佐々木戸桃(ささき・ともも)
東京都出身。大学時代、学内文芸誌主宰を機に、自身の詩集(既に絶版)を出版。卒業後、広告代理店に入社し、クリエイティブ部門で製薬会社、文具メーカー等の販促ツール制作に携わる。徐々に組織内での振る舞いに疲れ3年後に退職、以降ライターとして独立。実用誌・ムック・書籍の取材執筆編集業務をする内に、関わる人々から公私問わず相談を受け続けていると気づき、独自のセラピー・カウンセリングスタイルを見出して本格的に活動開始。現在は、主に自身と同じHSP気質の医療・介護従事者クライアントのケアに注力しつつ、文筆活動もゆるりと継続中。

おもな著書
『ユニクロ★デコ・リメイク』佐々木戸桃、五十嵐友美 著(雷鳥社)
『NHKサラメシ あの人が愛した昼めしの店』NHK「サラメシ」制作班 編(主婦と生活社) ※編集協力

他、実用誌・ムック約200冊に、取材、編集協力クレジットあり。

公式サイト・SNS
Twitterアカウント(@tomomo_journal)

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