実行委員の弥永英晃が作家として手がけた絵本『おやすみ絵本 ねむりの王国のクウ』(インプレス)が6月24日に発売となります。
発売を記念して、10回にわたってお送りする、カウントダウン連載コラム!
発売まで あと6日 !!
【PART2】心理カウンセラー 弥永英晃という人間①
元精神科看護師。心療内科・精神科・思春期外来の病院カウンセラーを経て独立。カウンセリング学博士・心理カウンセラーであり作家。
私は今まで、このような経歴の人物に出会ったことはありません。
弥永英晃というひとりの人間を除いては……。
精一杯の愛情表現
「幼少期はそんなにおとなしい子どもではなく、どこにでもいる田舎のわんぱく少年だった」
福岡県で生まれた弥永は、こう振り返ります。
「今では温厚になり、当時は優秀な子どもに育って欲しい、という父親なりの精一杯の愛情表現だった」と前置きしつつ
― 勉強でもスポーツでもなんでも一番になれ!他人に負けるな!競争に勝て!そうすれば自分が大人になって幸せになれる!
― テストの点数が99点ではダメ、100点でないと価値がない!クラスで一番でないと意味がない!
このように父親から言われ続けたと語り
「達成できないと怒鳴られ、叩かれ、蹴られ、物を投げつけられる日々を送った」と幼少時代の恐怖体験を明かしてくれました。
人を救うことの素晴らしさ
「自分はいい点数を取れないからダメな人間なんだ。価値がないんだ。そんな自分はダメなんだ。愛してもらう価値がない人間なんだ。できないと叩かれるんだ」
と常に感じていた弥永少年。
幼少期に心に深い傷(トラウマ)を負ってしまっていた、と気づいたのは大人になってからでした。
度重なる父親からの暴言・暴力に対して、止めに入ってくれた母親は、産婦人科の看護師。
人を救う仕事の素晴らしさを聞かされて育った弥永少年は、しだいに
「勉強のできない価値のない自分でも、人の役に立てる仕事ができるかもしれない」
と考えて、母親と同じ道を志すようになります。
そして努力の末に、晴れて看護師となった弥永。
しかし、10年ほどのキャリアを積み上げていたある日、弥永の人生を一変させる事件が起きてしまうのでした。
PART3 につづく
『おやすみ絵本 ねむりの王国のクウ』紹介 はこちら
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