実行委員の弥永英晃が作家として手がけた絵本『おやすみ絵本 ねむりの王国のクウ』(インプレス)が6月24日に発売となります。
発売を記念して、10回にわたってお送りする、カウントダウン連載コラム!
発売まで あと4日 !!
【PART4】催眠療法と意識・無意識(潜在意識)①
弥永が立ち直るきっかけとなったのは、「催眠療法」という心理療法との出会いでした。
米国カリフォルニア州の催眠療法専門大学院のカウンセリング学博士号(催眠療法カウンセリング専攻)を取得した弥永は、催眠療法の専門家としての道を歩み始めます。
催眠療法とは?
― 私自身が疑念に抱いていたことも含めて、思い切っておたずねしますね。
「催眠療法」とはどういうものなんですか?
「ヒプノセラピー(hypnotherapy)」とも呼ばれる、心理療法のひとつです。
「催眠状態」に入ったクライアントに、自分の内面と向き合ってもらうように働きかけながら、悩みやストレスの原因を探ったり、解決の糸口を見つけたりする療法です。
ポジティブな言葉をかけて、良いイメージを植えつけることもでき、暗示療法とも呼ばれています。
― あのテレビ番組でよく見る催眠術とは違うんですか?
私も実際に治療を受ける前まで、ヘビ恐怖症の人が催眠術にかかってヘビに触れるようになる、といったショーのイメージを思い浮かべていたんですが……(笑)
催眠療法は日本医師会も認めた正式な治療法
― 全くあやしいものではなく、日本でも認められている治療法なんですよね。
あやしいものではありませんよ。
心身医学療法のひとつとして確立された治療法であり、日本でも2018年から保険診療として認められています。
実際の医療現場でも実践されている、日本医師会も認めた正式な治療法です。
精神科での臨床経験があり、専門的に深く催眠療法を学んだ人が施術すると、驚異的な効果があると実感しています。
弥永と催眠療法の出会い
― 弥永さんが催眠療法を初めて受けられたときのことを教えてください。
催眠療法の本を読んで勉強して、ようやく個人セッションを受ける覚悟が出来たんですよ。
勇気を振り絞って(笑)
薬の副作用がひどくて、薬物療法は続けられませんでした。
鍼灸や整体、食事療法、漢方薬といった方法も考えましたが、私の場合にはトラウマが原因だと自覚していたので、心理療法を試してみることにしました。
― そのような出会いだったんですね。
薬は脳に作用します。
脳の神経、つまり「意識」に作用させて治そうとするのが薬物療法です。
しかし、催眠療法について調べてみると、精神疾患や神経症は「無意識」のトラウマが原因の場合もある、とされていると教えてくれたんです。
治るきっかけをつかんだのかもしれない!
と期待に胸をふくらませたのを今でも覚えています。
PART5 につづく
『おやすみ絵本 ねむりの王国のクウ』紹介 はこちら
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