実行委員の弥永英晃が作家として手がけた絵本『おやすみ絵本 ねむりの王国のクウ』(インプレス)が6月24日に発売となります。
発売を記念して、10回にわたってお送りする、カウントダウン連載コラム!
発売まで あと2日 !!
【PART6】催眠療法と意識・無意識(潜在意識)③
一般的なカウンセリングや薬物療法との違い
― 一般的なカウンセリングと催眠療法はどのように違うのですか?
一般的なカウンセリングは、わずか10%の「意識=脳の働き」の部分に対して、アプローチするものが多いです。
薬物療法も同様で、脳の神経に作用させようとするものです。
一方、催眠療法は90%の「潜在意識」、心にアプローチします。
ですから、幼少期のトラウマが原因になっている精神疾患には効果的です。
*メンタル本大賞実行委員の解釈による図解
― だから、弥永さんも薬物療法では治らず、催眠療法で完治できたのですね。
私がパニック障害・うつ病になってしまったのは、きっかけこそ仕事でのプレッシャーやストレスだったんですが、根本には幼少期のトラウマが常に影響を及ぼしていました。
私が出会った、うつで苦しんでいる方は、驚くことにほとんどが幼少期に何かしらのトラウマを経験して、性格が変わってしまったか、あるいは心の中で深く傷ついた経験をされていました。
催眠状態、暗示とは?
― 催眠療法について詳しく教えてください。
人は1日に14回程度、夜寝る前や朝起きたときのような、「まどろみ」のぼーっとしている状態になると言われています。
この「半覚醒状態」ともいうべき状態が「催眠状態」です。
これは、意識がなくなっている「眠っている状態」(睡眠)とは、全く異なる状態です。
この「催眠状態」は、先ほどからお話している「潜在意識にアプローチしやすい状態」と言われており、「暗示」を受け入れやすい状態になっていると言えます。
― 「暗示」とは何ですか?
「催眠状態」のクライアントに対して、「潜在意識」に入り込んで行動や思考・習慣を変えるためのポジティブな言葉がけのことです。
ちなみに「催眠状態」に入っても、クライアントはコントロールされるものでも、意識がなくなるものでもありません。
眠らされているわけでも、操られているわけでもありません。
― 非常にリラックスしている状態ということですね。
催眠療法を受けている間でも、カウンセラーの声は聞こえますし、自分の思いを話すことができます。
PART7 につづく
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