応援企画 PR

【PART8】心理学と脳科学的アプローチ②

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

実行委員の弥永英晃が作家として手がけた絵本『おやすみ絵本 ねむりの王国のクウ』(インプレス)が6月24日に発売となります。

発売を記念して、10回にわたってお送りする、カウントダウン連載コラム!

本日発売 !!

1234567|8|910

【PART8】心理学と脳科学的アプローチ②

聞き手:成瀬俊昭|話し手:弥永英晃(いずれも実行委員)

読書セラピーの効果

― 実行委員会の中では最近、「読書セラピー」について議論することが多いですよね。

メンタル本大賞の活動意義としては、ジャンル横断で【心が楽になる】本を紹介することですが、そもそも「読書」という行為自体に、ストレス軽減の効果があることは実証されています。

心と体がラクになる読書セラピー
寺田真理子 著
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2021年4月発売

2009年にイギリスのサセックス大学で行われた調査によると、音楽鑑賞や散歩、お茶やコーヒーを飲む、ビデオゲームで遊ぶといったさまざまなリラックス法のうち、もっとも効果的な方法が読書であることがわかりました。

ストレスレベルを68パーセントも引き下げたのです。

睡眠の専門家の多くが、寝る時間だという合図を体に送るために、ストレス解消に効果のある就寝前の日課をすすめていますが、読書はまさにうってつけでしょう。

出典:『心と体がラクになる読書セラピー』寺田真理子 著/ディスカヴァー・トゥエンティワン(p3-4)

― 著者の寺田真理子さん(日本読書療法学会 会長)も、私たちと同じようにうつ病で苦しんだ経験をお持ちですよね。
著書の中でも、あらゆる本を読んでいくうちに徐々に回復していき、「本に頼ることがなかったら、抗うつ剤などの薬に依存してしまっていたかもしれません」と明かしていました。

私は、長年クライアントの治療で実践してきた「催眠療法」だけでなく、拙著『脳科学×心理学で自己肯定感を高める方法』(大和出版)で書いた「脳科学」との両方のアプローチで、「読書セラピー」につながる本を書きたいと考えていました。

短編小説の執筆に挑戦

― それが『“寝る前に5分” 読むだけで「不安」がスーッと消え去る本』なんですね。

「しんどい」と感じている人は、文字を読むことも負担になります。

冒頭の30ページほどで、脳科学と心理学の理論や技法について説明していますが、難解な専門用語を極力省いて、手軽に読めるように心がけました。

メインは、7つの短編小説です。
心がけたのは、物語をバッドエンドにせず、すべてハッピーエンドの小説にすることでした。

“寝る前に5分” 読むだけで「不安」がスーッと消え去る本
弥永英晃 著
大和出版
2020年10月発売

― 催眠療法のどのような技法が使われているんですか?

不安がなくなるような、ポジティブな気分になれる言葉を小説の中に織り交ぜています。

このポジティブな言葉は、催眠療法では「暗示」と呼ばれるもので、まどろんでリラックスした状態、つまり「催眠状態」となる夜寝る前に読むことで、「潜在意識」に受け入れやすくなります。

ポジティブな気分になれる「暗示」の文章が「潜在意識」に植えつけられると、眠りにつきやすくなります。

― 入眠効果もあるのですね。

よく眠ることで成長ホルモンが分泌されて、傷ついた細胞の修復や疲労回復を果たし、免疫力も高まります。

― 心理学だけでなく、脳科学の観点からも効果があるのですね。

先ほどお話したニューロン(脳の神経細胞)の中には、「ミラーニューロン」と呼ばれるものがあります。

これは「共感回路」とも呼ばれていて、見たものだけでなく、言葉などからも影響受けて、同じような行動や反応をします。

この本は、催眠療法の「暗示」だけでなく、「ミラーニューロン」が反応すると、ポジティブな気持ちになるような、文章、絵のタッチを使って表現しています。

いわば、幸せオーラが出ていて、読むだけで幸せを感じ、不安が消えていくという効果を狙っています。

良い睡眠をとることで、脳の疲れがとれて、内分泌系のリズムが整えられるために、イライラや不安を感じることが少なくなります。

参考:睡眠について(精神科医 樺沢紫苑氏)

質の良い睡眠の大切さについては、精神科医であり、YouTuberとしても健康に関する動画を多数提供している、樺沢紫苑氏が次のように述べています。

メンタル疾患を予防する、治療する生活習慣は、「睡眠」「運動」「食事」「禁煙」「節酒」「ストレス解消」の6つです。

出典:『ブレイン メンタル 強化大全』樺沢紫苑 著/サンクチュアリ出版/2020年9月発売

樺沢氏は、精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネルの動画で、健康や生活習慣において重要なこととして、食事・睡眠・運動の3つを挙げ、一番重要なものは睡眠だと断言しています。

メンタル本大賞ノミネート
精神科医が教える ストレスフリー超大全
樺沢紫苑 著
ダイヤモンド社
2020年7月発売

PART9『おやすみ絵本 ねむりの王国のクウ』紹介① につづく
1234567|8|910

このページがお役に立ちましたら
上のハートマークを押してください。
当サイトは、日常生活において「しんどい」「生きづらい」と感じている方向けに【心が楽になる】書籍のご紹介を目指しておりますが、お読みになる方の悩みや状況の改善をお約束するものではございません。ご自身の責任においてご利用ください。
プライバシーポリシー・免責事項

こころの病気は誰にでも起こります。
不調やストレス症状が長く続いたり、日常生活に支障が出ている場合は、早めに医療機関やカウンセラーに相談してください。

相談できるところはたくさんあります。
厚生労働省|みんなのメンタルヘルスには、相談窓口や医療機関についての情報が掲載されていますのでご参考ください。