ノミネート作品紹介
僕たちはもう帰りたい さわぐちけいすけ 著 ライツ社 2019年3月発売 |
分類 | 読みもの(漫画) |
判型・ページ数 | 四六判/224頁 |
著者 | 漫画家 |
着眼点 | 働き方を描いた漫画 |
実行委員会コメント
<実行委員会コメント>
スナック「もう帰りたい」。
奇妙なネーミングに惹かれて訪れる客たち。
抱える職場の悩みや愚痴をこぼすと、言葉少なにさりげなくスナックのママが彼らを解決に導く。
「お付き合い残業」「板挟み」「無茶ぶり上司」などの7つのエピソードは、どれもありがちでリアリティがある。
各章末のコラムの文章も深い。
フッと気持ちが軽くなって、気づきが得られる漫画。
あとがきで著者はこう述べる。
“あまり前向きな言葉ではないけれど「もう帰りたい」という想いを認めてから物語が動き始めるような気がします”
出版社コメント
出版されたのは、ちょうど「働き方改革関連法」が施行された頃のことでした。
この本の帯に「利益出せ 納期を守れ 早よ帰れ」という川柳がありますが、まさに働き方改革のしわ寄せは、結局、現場で働く労働者に来ていたのです。
その労働者たちの辛さを一言で表したのが、「もう帰りたい」というつぶやきだったように思います。
ただ、「もう帰りたい」という言葉は働く現場では禁句のキーワードです。
この言葉を呟けるのは、SNSの中だけ。
その辛さを可視化して、「帰りたい」と思っているのは自分1人だけではないことを伝えたいと思いました。
また、上司・部下・経営者・労働者・夫・妻・子どもなど、さまざまな関係性が過労によってギクシャクしていることこそ大きな問題だと思うのですが、それぞれの立場や背景をマンガにすることによって可視化し、互いを理解するきっかけになるものになったかと思います。
そして、これはネタバレになってしまいますが、本書の最後には、著者からの「帰りたい」という気持ちを持つことは悪いことじゃないんじゃないの、だってそれは、帰りたい場所があるってことだからというメッセージは、多くの人の心を軽くしてくれるのではないかと考えています。
代表取締役社長・編集長 大塚啓志郎(ライツ社)
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作品紹介コンテンツ
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